「働きがい」のある会社の「投資しがい」は? フォロワーシップを重視する会社、つまり「従業員中心の企業」が、社員にとって素晴らしいものであることは、とても理解しやすいですよね。では、こうした会社は投資家にとってはどのような存在なのでしょうか。まず思うのは、従業員中心の企業を構築するには、大変なコストがかかるではないかということ。伝統的な上下関係を重視した経営より非合理的で、組織運営が面倒なのではないか、という懸念もあります。 けれど、実例を見ると全く違うようなのです。前回に引き続き、働きがいのある会社の意外な法則をご紹介しましょう。 「従業員中心の会社は一般の会社と比べて高収益である」 「えっ、冗談だろ。社員を甘やかした方がいいなんて、ウソに決まってる。会社にはそんな余裕なんてないんだよ。我々は、慈善団体を運営しているわけじゃないんだ。会社というのは営利団体なんだよ」。そんな声が外野