学習しない組織、できない組織 1月20日の夜、テレビのインタビューに応じていた雪印乳業取締役の日和佐信子氏は、今回の不二家の不祥事を「彼らは5年前の雪印の一件から、同じ食品会社として、何も学習していない」と切り捨てるように発言していた。 畑村洋太郎氏(工学院大学教授)は「失敗学」を提唱している。失敗原因を究明して、他に伝え、同じ失敗を繰り返させない。失敗学という存在は、学習するということの大事さを気付かせてくれる。 そうした「失敗から学ぼう」という気運が盛り上がっているいまでも、「学習しない」人々や組織、それと「学習したくない」人々や組織は多数散見される。言ってみれば、それらは向上心を失ってしまった人々あるいは組織である。 筆者が体験した「向上心を失った人々と組織」の事例を解説しよう。前回、ある通信会社のテレマーケティング組織を紹介した。今回取り上げるのは、別の通信会社におけるアウ
Forbesが選ぶ「2006年 市場に衝撃を与えた製品」ベスト10 原文タイトル:The Disrupters Of 2006 原文掲載サイト:www.forbes.com 著者名:著者名:Hannah Clark 原文公開日時:2007年1月23日 2006年を1語で表す単語を挙げろと言われたら、「billion」(10億)と答えたい。何と言っても2006年は、20代の2人の若者が、動画共有サイト「YouTube」を米Googleに「16億」ドルで売却した年だ。Warren Buffett氏がゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)に「370億」ドルを寄付すると発表した年でもあった。また、病院チェーン経営大手の米HCAが「330億」ドルでプライベート・エクイティに資産を売却した年でもあった。2006年の「ビジネス・イノベーター」ランキン
不二家は、問題発覚から苦悩が続いている。個人的には「ペコちゃん」に頑張って欲しいのだが、銀座の本社ビル売却など、いろいろな資産を切り売りしても果たして自力再生できるかどうか厳しい状況だ。 不二家はISOを導入していたようだ。もちろん食品の安全管理マニュアルも存在した。しかし、そのマニュアルに書かれた自主基準そのものが法令上問題であったらしい。黄色ブドウ球菌、大腸菌などの数が最初から法令違反だった。 以前、大問題となった雪印乳業はHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)という食品の安全管理手法を導入していた。しかし機能しなかった。これはいったいなぜなのかを考えてみたい。 ISO、HACCPどちらも業務管理を効率的に行ない、経営の(判断ミスなどのリスク管理を含む)精度を上げるシステムであり、それなりの価値のあるものだと思う。
企業の経営にデザイン・マネジメントを導入する デザインは「情報の価値」を高めるものということで,前回は私がクルマを購入するお話しを書きました。「機能の価値」よりも「情報の価値」のほうが大切だと言うことではなく,機能に大きな差がない場合,「情報の価値」が購買の決め手になる,時には機能的には低くても「情報の価値」のほうが勝る場合がある,ということでした。 ユニクロ(ファーストリテイリング)の柳井正会長兼社長は,あるビジネス雑誌で「商品の品質開発に力を入れずにパッケージや広告にばかり力を入れるのは,経営者として失格である」とおっしゃっています。その通りだと私も思います。当然ですね。しかし,さらに言えば「商品の品質開発ばかりに力を入れて,パッケージや広告に力を入れない経営者も失格である」とも思うのです。つまり,両方に力を入れる企業が伸びていく,という時代ではないでしょうか。 企業活動のあらゆ
MacにするかWindowsにするか、それが問題だ 会社にパソコンを導入する人なら誰しも悩むのが、「どんなパソコンにするか」ということでしょう。今でしたら、Windows以外のパソコンをオフィスに大量導入することは珍しいと思いますが、当時は「Windowsにするか、Macintosh(Mac)にするか」というのが悩みの種でした。 草の根的に広がりつつあるMacとMac派の人々。しかし、情報システム部門の人たちは、「これからはWindows3.1を標準パソコンにする」と言っています。当時はまだ現場にパソコンOSを選択する権利がありましたので、私自身がどちらかを選択する必要がありました。 Microsoftが提供する最新OSは、Windows3.1。操作感の悪さと画面デザインのかっこ悪さが気になりますが、使えなくはない。それに対し、AppleのMacintoshの最新OSは、漢字Talk
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く