印刷 関連トピックス胡錦濤 黒頭巾をかぶせられて連行され、平手打ちが100回以上。気を失った――。渡米した中国人作家の余傑(ユイ・チエ)氏(38)が18日、ワシントン市内で記者会見し、中国の治安当局による拘束や拷問の詳細を証言した。米国への亡命申請を検討中だといい、国連人権理事会に報告する考えも示した。 余氏によると、拘束されたのは2010年12月9日の午後1時すぎ。親友の人権活動家・劉暁波(リウ・シアオポー)氏のノーベル平和賞授賞式の前日だ。軟禁されていた自宅に私服警官十数人が来て頭巾をかぶせられた。車に乗せられて約1時間、どこかの一室に連れ込まれた。 午後10時ごろ、頭巾を外されると同時に私服警官数人が理由も告げずに頭と顔を殴り始めた。全裸にされ、「狂ったように蹴られた」。ネットに公開するとして写真も撮られたという。ひざまずいた状態で平手打ちを100回以上受け、こう告げられた。