キミとどたばた 文筆家・内田也哉子さん 19歳で結婚。21歳で長男雅樂(うた、20)を出産しました。夫は細やかに育児を手伝ってくれましたが、仕事で不在がち。子どものニーズにこたえ続ける毎日を過ごすうちに「自分を捧げてなくなるような感覚」になり、育児ノイローゼ寸前まで落ち込みました。 我が家は、孫が多様な価値観に触れて育つ方がいいという母の提案で二世帯住宅です。そこで、身近にいる母に相談したら「私は日々忙しすぎて自分の不安と向き合う暇さえなかった。全然分からないわ」と一蹴されました。 そんな頃、ある人から「何か書いてみて」と原稿用紙とペンが送られてきた。まずエッセーを書き、会いたい人と対談して印象に残ったことを書くようになりました。自分ってなんだっけ? と考える時間に救われました。家族以外の人と出会い、社会とつながることが私には必要だと分かりました。 長女伽羅(きゃら、18)の時は母乳がでな
全国すべての駅を制覇した、トラベルライターの横見浩彦さん(56)。人生をかけて鉄道趣味を貫いてきました。その存在は、鉄道を趣味とする「テツ」を広く世に知らしめるきっかけにもなりました。テツとして偉業を達成したいまも、乗り続けています。 8月最初の週末、真岡(もおか)鉄道下館駅(茨城県)にその姿はあった。 ほとんどの観光客が入線したSLもおか号にカメラを向けるが、中には気付く人がいる。長身に眼鏡、地味な色合いのTシャツ、カバンは肩がけ。景色になじんでいるのに存在感が際立つ。鉄道ファンから求められて一緒に写真におさまったり、握手をしたり。ぶっきらぼうな物言いに似合わず、旺盛なサービス精神を発揮する。 テツの中のテツだ。自ら「鉄道に人生を捨てた」と断言するくらい、鉄道趣味を貫いてきた。 始まりは小学生の時、友人が持っていた時刻表だった。ページをめくれば、想像の世界でどこにでも旅することができた。
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