宮内庁の羽毛田信吾長官は26日、土葬が慣例となっている天皇、皇后の葬送方法について「火葬の方向で今後検討する」と発表した。現在の両陛下の意向を踏まえた措置。墓に当たる「陵」は合葬することも念頭にし、規模や形式、葬儀の場所や内容を検討する。 宮内庁の関係者によると、一般社会で火葬が普及していることなどから、両陛下は自分たちも火葬が望ましいと考えられている。同時に葬送全体が国民生活に影響が少ないものとなるよう望んでいるという。 羽毛田長官によると、葬送方法の変更は以前からの懸案だった。心臓のバイパス手術を受けた天皇陛下の回復を待ち、この日の発表になった。