寄生虫が脳の前部で発見された女性の脳の画像。オーストラリア国立大学提供(2023年8月29日提供、撮影日不明)。(c)AFP PHOTO / THE AUSTRALIAN NATIONAL UNIVERSITY 【8月29日 AFP】オーストラリア人女性の脳から、通常はヘビなどに寄生する線虫が生きた状態で摘出された。この線虫が哺乳類の脳で見つかるのは初めてだという。 女性の症例は29日、学術誌「新興感染症(Emerging Infectious Diseases)」に掲載された。 この女性(64)は記憶障害を訴えていたため、医師らがMRI検査を行ったところ、「非定型的な病変」が発見された。脳の前部に写っていた「ひものような形」のものをDNA検査した結果、線虫「Ophidascaris robertsi」であることが分かった。長さは約8センチに上った。 この線虫はカンガルーやカーペットニシキ