中国の「鬼城(ゴーストタウン)」といえば、なんといってもオルドス(鄂尓多斯)だ。内モンゴルの無名の都市は、米誌『タイム』が2010年4月5日号に掲載した「中国の爆走建築ブームの中で」という記事によって一躍、世界にその名を知られることになる。その様子はたびたび日本のメディアでも報じられているが、百聞は一見に如かず、訪れたひとはあまりの光景に唖然とすることは間違いない。 オルドスは空港もオーバースペック オルドスを訪れるには、オルドス空港からタクシーで市内に向かうか、内モンゴル自治区の省都フフホト(呼和浩特)から長距離バスに乗るか、どちらかだろうが、ここではオルドス空港からの“観光”ルートを紹介したい。 オルドス市は実は現代建築の隠れた名所で、オルドス空港もカナダの建築集団B+Hアーキテクツがデザインした超モダンな建物だ。2013年の拡張工事では年間の乗降客1200万人を想定し3200メートル