不当表示のあったシャツ。洗濯後、ちりめん状の細かいしわが残る 「形態安定加工」と表示して販売された高級ワイシャツが実際には加工されていなかったとして、公正取引委員会は24日、販売した阪急阪神百貨店(大阪)と京王百貨店(東京)のデパート2社とシャツを製造したトミヤアパレル(同)に対し、景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。 形態安定加工シャツは、洗濯機で洗ってもしわができにくいように生地に樹脂を混ぜて縫製したもの。市場の約85%が同加工済みのシャツ。 公取委によると、不当表示があったのは、デパート2社が共同で設立したブランド「ワークカプセル」のワイシャツ(6090円)。調べでは、トミヤアパレルが本体や表示札を製造し、2社に納入していたが、担当者が生地の発注を間違え、加工なしの生地で縫製したシャツ約1500枚を納入。2社も品質チェックをしないまま「形態安定」と表示し、昨年9〜12