民主党の小沢一郎幹事長が、最終目標の「自民つぶし」に党内外で“剛腕”をふるい始めた。日本歯科医師連盟(日歯連)など自民党を長年支えてきた有力支持団体に急接近する一方、党内では小選挙区当選者を優遇する実力主義を徹底させているのだ。先の総選挙に次ぐ「第2の主戦場」とにらむ来年夏の参院選に向け、早くも臨戦態勢に入った。 7日、民主党本部。小沢氏は自民党の有力支持団体であった日本歯科医師会の大久保満男会長、同会の政治団体である日歯連の堤直文会長と会談。この中で、静岡県歯科医師会長の経歴を持つ大久保氏は、25日投開票の参院静岡補選について「民主党候補を支援する」と明言したというのだ。 会談では、来年夏の参院選に関しては意見交換しなかったというが、小沢氏としては補選の延長線上に、来夏の参院選での支援を見据えているのは間違いない。 長年にわたり自民党を支持してきた日歯連は、いわば自民党の「集票マシ