電気事業連合会の会長に就任した関西電力の八木誠社長 関西電力社長の八木誠氏(61)が15日、電気事業連合会の新会長に就任した。関電の社長に就いてまだ1年足らずだが、今後は電力業界のとりまとめ役として、逆風下で難しいかじ取りを迫られることになる。 八木氏は15日の会見で、「福島支援本部」を電事連の中に発足させることを明らかにした。これまで各社が別々に行っていた東電への支援を調整し、強化する。原発周辺で放射線量を測る人員や機材を増やすことなどに加え、放射能で汚染された原発内のがれきの撤去といった中長期的な技術課題も、この本部で検討していくという。 電事連の会長就任は、清水正孝・東京電力社長(66)が辞任の意向を示したのを受けて、急きょ、電力10社による互選で決まった。関係者によると、各社とも自社の原発の安全対策や地元説明に追われる中、業界のトップとして意見集約や政府との交渉などを抱えるの