枝野幸男経済産業相は16日の閣議後会見で、福島第1原発事故に伴う代替火力発電の燃料費増大を理由に東京電力が電気料金の本格値上げを検討していることについて、「まずはコストカットを徹底した上での検討だ」と強調。「国民の理解を得るためには相当思い切った対応をしなければならないだろう」とも述べ、値上げは東電の徹底したリストラが前提との姿勢を改めて示した。 また、ルース駐日米大使と15日に会談し、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について意見交換していくことで一致したことを明らかにした。枝野氏は米国などTPP交渉参加国の議論の内容を、ルース氏は日本の交渉参加に関する議論の状況をそれぞれ可能な範囲で知らせるよう互いに要望したという。【野原大輔】