八重山地区の教科書採択問題で、沖縄県教委に指導力を発揮するよう求める義家弘介政務官(右)=1日午後、沖縄県庁 沖縄県の八重山地区で中学校の公民教科書の採択が一本化できず、竹富町で国の無償給付でない教科書を使っている問題で、文部科学省の義家弘介政務官が1日、同町教委を訪れ、地区の採択協議会の答申通り、新年度に向けて教科書を採択し直すよう求めた。 町教委側は「法的に問題はない」として拒む構え。義家政務官は、今月末までに状況が変わらなければ、地方自治法などに基づく是正要求や訴訟も検討する考えを示した。 3市町でつくる八重山採択地区協議会は昨夏、「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版の採択を答申。石垣市と与那国町は答申にならったが、竹富町は決定の手続きに問題があるとして東京書籍版を採択。民主党政権下で、文科省は竹富町の採択は容認しつつ、無償給付はしない決定をした。町では今年度、有志が寄付