【北京=安藤淳】アカデミー賞の有力候補、映画「アバター」の内容が「自分の作品と酷似している」として、中国のSF作家、周紹謀氏が五日、製作したジェームズ・キャメロン監督を相手取り、十億元(約百三十億円)の支払いを求める訴えを北京市第一中級人民法院(地裁)に起こした。六日付の中国紙、新京報が伝えた。 それによると、周氏が一九九七年に完成させ、九九年からインターネットで連載された長編小説『青カラスの伝説』のストーリーが、アバターと「80%合致する」という。 特に、主人公が兵士で、科学者−宇宙人−軍隊の相関関係や地球人がクローンを培養して惑星に送り込む様子、青い皮膚をした種族の形態などが一致しているという。ただ、訴えは書類不備や管轄権の関係で受理されていないという。