匿名の投稿が不特定多数に読まれる某巨大匿名掲示板が広く知られるようになるちょっと前、生まれたり消えたりを繰り返しながらも増え続けていた掲示板と言えば、出会いサイトが思い出される。あのころ「出会い系」という言葉はまだなかったような気がする。 業者が間に入って課金することもなく 出会いサイトでは、年齢・性別・居住地域に自己紹介を添えた投稿から出会う相手を探す。いまとそう変わりないシステムだ。気に入った人を見つけたら、投稿者自身が指定したメアド(たいていは捨てアド)にメールを送る。いまと違う点は、業者が間に入って課金することもなく、なんとも牧歌的だったことか。 投稿主と相手はどちらも匿名だが、連絡方法がメールであるがゆえ、二人のやりとりがそのまま出会いサイトの掲示板に晒されることはなかった。ネットで「出会った」あとは、見知らぬ者同士が密室の会話を楽しむのだ。まぁ、たいていの人にとって、ゴールは性