定子懐妊、一条天皇との軋轢に苦しむ道長 時は996年(長徳2年)です。「長徳の変」をめぐる兄弟の不祥事で髪を下し、宮廷を離れた中宮定子(高畑充希さん)。そのお腹には、一条天皇(塩野瑛久さん)の御子が命を宿していました。身重のところに父・道隆に続き、母・貴子も逝きました。兄の伊周と弟の隆家はそれぞれ遠国へ左遷の身。母方の実家の高階家も頼りにならない、という切羽詰まった状況です。 呪詛されるかも、と恐れて妊娠のことは天皇にさえ隠してきました。が、まもなく臨月という状況ではもはや逃げ隠れしている場合ではありません。道長に「左大臣の力でどうかこの子を守ってほしい」と訴えるしかありませんでした。 愛する定子がわが子を身ごもった、という知らせに、理知的な一条天皇といえども、「(定子がいる)高階の家に会いに行く」「定子を内裏に呼び戻せ」とさすがに冷静にはいられません。 しかし道長は「(天皇と定子が会った
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