人権的観点からニュースを掘り下げ、「ポジ出し」する ――ラジオ番組『荻上チキ・Session(以下、Session)』がスタートして10年。番組を長く続ける上で、大切にされていることは何ですか? ラジオというのは、「中規模なメディア」なんです。テレビ、新聞といった「大規模なメディア」ともまた異なり、特定のテーマに関心が高い人に届きやすい。そして、リスナーコミュニティを作りやすい。そんな中で、私たちは「メディア生態系」を意識しながら放送します。 リスナーはほかのニュースソースも得つつ番組を聴き比べるので、一般的に話題となるニュースも紹介しながら、ほかのメディアから漏れた視点を補う情報発信を常に考えています。例えば「特に」を深掘りするために特集コーナーを設けたり、動画や写真がなくても配信できるラジオならではの機動力を活かし、柔軟に放送内容を決めていったり。その上で、自分たちの番組では何が提供で
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