「コスト削減を目的に『クラウドコンピューティングは使える、使えない』と検討してもダメですね。そんな過去を向いた姿勢をとっていては、クラウドの利点を享受できないし、企業として生き残れるかどうか分かりません」 IT(情報技術)リサーチ会社最大手、ガートナージャパンの亦賀忠明バイスプレジデント兼最上級アナリストはこう警告する。 「コストは安いが信頼性は?」その見方自体が後ろ向き 亦賀氏の担当はITの「インフラストラクチャー」で、サーバーと呼ばれる大型コンピューターやネットワーク、それらを取り入れたデーターセンターの動向をウォッチする。いわゆるクラウドもITインフラストラクチャーの一部である。 クラウドについては「コストは安く済みそうだが信頼性はどうなのか」といった見方が一般にあるが、亦賀氏はそうした見方それ自体が後ろ向きと批判する。 一般的な見方の一例として、4月14日付日本経済新聞の総合面に掲
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