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ブックマーク / www.sankei.com (718)

  • 「性別は自分で決めていい」 過度な性自認尊重教育に潜む危惧

    編集長ピックアップ 牧野克也文部科学省が令和7年度から中学校で使われる教科書の検定結果を公表し、LGBTなど性的少数者に関する記述が増加することが判明しました。近年のマスコミ報道は性的少数者に強く理解を示す傾向にありますが、教科書にも及んだ格好です。 LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、そして生まれつきの自分の性と心が一致しないトランスジェンダーの頭文字をとった略称です。紙記事は、こうした記述が増加した背景には性的少数者に対する理解増進法の制定もある、という文科省教科書課の分析を報じています。 ▼LGBTに関する記述が増加 学習指導要領範囲外の「性の多様性」教科を横断 「男女」という生物学的性別を自認する性などと同列に説明する教科書も目立った理解増進法は性的少数者への差別をなくし、理解を深めようというのが趣旨。国民の理解増進に向けた施策の推進をうたっています。差別が許されな

    「性別は自分で決めていい」 過度な性自認尊重教育に潜む危惧
  • <主張>翻訳本発売に脅迫 言論封じの暴挙許されぬ 社説

    民主主義の根幹をなす表現の自由への不当な侵害は決して許されない。 3日発売の翻訳トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽(あお)る流行の悲劇」を巡り、取り扱う書店や発行元の産経新聞出版に脅迫メールが送り付けられた。「発売日に抗議活動として大型書店に放火する」などと予告する内容である。 産経新聞出版は威力業務妨害罪で警視庁に被害届を出した。一部の書店は店頭での発売開始を延期する対応を迫られた。 憲法第21条は「集会、結社及(およ)び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」と明記している。書店や出版社に対して暴力をちらつかせて言論を封じようとする脅迫は、趣旨の方向性にかかわらず、国民が享受する自由、民主主義に挑戦する暴挙だ。 産経新聞社と産経新聞出版はこのような脅迫に屈しない。最大限の言葉で非難する。 原著は米国のジャーナリストによるノンフィクションで202

    <主張>翻訳本発売に脅迫 言論封じの暴挙許されぬ 社説
  • アンジェラ・アキ ミュージカル音楽作家として10年ぶり再始動 「世界で活躍したい」 「この世界の片隅に」作詞・作曲

    ミュージカル音楽作家として、10年ぶりに始動するアンジェラ・アキ(Sony Music Labels Inc.提供) シンガー・ソングライターとして、「手紙~拝啓 十五の君へ~」など数々のヒット曲を生んだアンジェラ・アキ。活動を休止し2014年に渡米したが、ミュージカル音楽作家として10年ぶりに再始動した。手始めに5月上演の新作ミュージカル「この世界の片隅に」で、作詞・作曲を手掛ける。戦時下の広島県呉市に生きる人々を描く、こうの史代原作の人気漫画の初舞台化。自身の〝第2ステージ〟の思いを語ってもらった。 ポップスとのかけ橋に《デビュー前からミュージカル好きで、ミュージカル音楽作家になるのは自然な流れだった》 10代で初めて家族でニューヨークに行き、場のミュージカルに、すごく影響を受けたんです。これまでの私のアルバムでも、私なりのミュージカル的な曲は作っていたんです。 米国では2000年ご

    アンジェラ・アキ ミュージカル音楽作家として10年ぶり再始動 「世界で活躍したい」 「この世界の片隅に」作詞・作曲
  • 「トランスジェンダーになりたい少女たち」 発行元や複数の書店に放火の脅迫、被害届提出

    4月3日に発行予定の翻訳トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」を巡り、同書を扱う書店への放火を予告する脅迫メールが、発行元の産経新聞出版宛てに届けられていることが30日、分かった。複数の書店にも同様のメールが送られており、産経新聞出版は威力業務妨害罪で警視庁に被害届を提出した。 メールはドイツのドメインが使われており、産経新聞社のアドレスに送られてきた。「原著の内容はトランスジェンダー当事者に対する差別を扇動する」として、「出版の中止」などを求めた上で、発売した場合には抗議活動として同書を扱った書店に火を放つとしている。 翻訳は米ジャーナリスト、アビゲイル・シュライアーさんによるノンフィクション。ブームに煽られ性別変更したが、手術などで回復不可能なダメージを受け後悔する少女らを取材している。すでにアマゾンなどネット書店では予約が始まっている。 同書

    「トランスジェンダーになりたい少女たち」 発行元や複数の書店に放火の脅迫、被害届提出
  • 邦題は「トランスジェンダーになりたい少女たち」 4月3日発売決定 出版社には賛否の声

    大手出版社KADOKAWAが発行を中止した米書「IRREVERSIBLE DAMAGE」が、「トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇」の邦題で、4月3日に発売される。発行準備を進めていた産経新聞出版が19日、公表した。定価(税込み)は2530円。すでに通販のアマゾンなどで予約開始されており、注目を集めている。 同書は米ジャーナリスト、アビゲイル・シュライアーさんによるノンフィクション。ブームに煽られ性別変更したものの、手術などで回復不可能なダメージを受け後悔する少女らを取材している。日語版にあたっては、精神科医の岩波明氏が監訳・解説を担当した。 昨年末にKADOKAWAが「あの子もトランスジェンダーになった」の邦題で発行予定だったが、「差別を助長する」という一部の強い批判や同社社前での抗議集会の予告などを受け、発行中止となった経緯がある。 産経新聞出版

    邦題は「トランスジェンダーになりたい少女たち」 4月3日発売決定 出版社には賛否の声
  • 女性スペース守る連絡会 性同一性障害特例法の改正案私案で集会 外観要件議論に危機感

    女性の権利保護を目指す「女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会」は18日、国会内で集会を開き、性同一性障害特例法の改正案や女性スペースに関する法案など会がまとめた独自案について説明し、生来の女性を保護するための法整備の必要性を訴えた。昨年10月の最高裁で、戸籍上の性別を変更する上で生殖機能の喪失を要件とした特例法の規定が憲法違反と判断されるなど区別があいまいになりつつある現状を踏まえた対応となる。 特例法を巡っては、性別変更する上で「変更後の性別の性器に似た外観を備えている」という外観要件について、広島高裁で憲法適合性の審理が改めて予定されるなど、違憲と判断される余地を残している。最高裁は昨年7月、経済産業省に勤務するトランスジェンダー女性(生まれつきの性別は男性、性自認は女性)の職員に対し職場の女性用トイレの使用に制限を設けたことを違憲と判断している。 男性として生まれたトランス女性が女

    女性スペース守る連絡会 性同一性障害特例法の改正案私案で集会 外観要件議論に危機感
  • 発行中止のトランスジェンダー本刊行へ 「不当な圧力に屈しない」産経新聞出版

    心と体の性が一致しないトランスジェンダーの実態を取材した米書「IRREVERSIBLE DAMAGE」が4月上旬、産経新聞出版から刊行されることが分かった。邦題は未定。同書は昨年末、大手出版社のKADOKAWAから「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」のタイトルを付けた翻訳の発行が予定されていたが、「トランスジェンダー差別を助長する」という一部の強い批判や社前での抗議集会の予告などを受け、発売直前に刊行が中止された経緯がある。 産経新聞出版では「多くの人に読んでもらいたい内容であることはもちろん、米国のベストセラーが日で発行できない状態であることに疑問を感じている。不当な圧力に屈せず、発行を決めた」としている。同社にはすでにSNSなどを通じて抗議文や脅迫めいた書き込みが届いているという。 同書は米ジャーナリスト、アビゲイル・シュライアーさんによるノ

    発行中止のトランスジェンダー本刊行へ 「不当な圧力に屈しない」産経新聞出版
  • 拡声器で「帰れ」「ヘイトデモ中止」性別変更反対の女性デモに3度目の妨害行為

    性同一性障害特例法の廃止を唱える女性団体(右側)のデモ活動に、「差別だ」などと批判を浴びせる集団が再び現れた 女子トイレや女子更衣室、女湯などに男性が入ることを反対する「女性の権利と尊厳を取り戻す会」が2日、東京・新宿でデモ活動を行い、戸籍上の性別変更を可能にする性同一性障害特例法の廃止を訴えた。こうしたデモ活動に対しては妨害行為が繰り返されており、この日も同会の主張に反対する集団が現れて、デモの参加者に罵詈雑言を浴びせていた。 特例法を巡っては、広島高裁で性別を変更する要件の一つである「変更後の性別の性器に近い外観を備える」(外観要件)の規定の合憲性について審理が行われる予定だ。 デモに参加する女性らは、この規定が違憲となった場合、「体は性別適合手術をしていない男性のままで、戸籍の上では女性」という人物が現れ、「女性専用スペース」を共有する可能性が生じるとして、強い懸念を抱いているという

    拡声器で「帰れ」「ヘイトデモ中止」性別変更反対の女性デモに3度目の妨害行為
  • 戸籍上の性別変更、手術要件撤廃なら必要な法改正は900本 自民女性守る議連が危機感

    自民党の有志議員でつくる「全ての女性の安心・安全と女子スポーツの公平性等を守る議員連盟」(略称・女性を守る議連)は27日、党部で総会を開き、性同一性障害特例法が戸籍上の性別を変更する上で規定する「手術要件」が撤廃された場合に備えて議論した。参院法制局はその際、法改正の検討が必要となる法律は900近くにのぼることを説明した。 議連は3月にも論点整理をまとめ、党の「性的マイノリティに関する特命委員会」(高階恵美子委員長)に提出する。 平成15年に成立した性同一性障害特例法は、性別を変更するために複数の医師から性同一性障害の診断を受けた上で①18歳以上②結婚していない③未成年の子がいない④生殖腺がないか生殖機能を永続的に欠く状態⑤変更後の性別の性器に似た外観を備えている─の要件を定める。④と⑤が「手術要件」といわれる。昨年10月に最高裁は④の規定を違憲と判断し、⑤の憲法適合性の審理は2審に差

    戸籍上の性別変更、手術要件撤廃なら必要な法改正は900本 自民女性守る議連が危機感
  • 「この世界の片隅に」がミュージカルに 音楽担当は10年ぶり再始動のアンジェラ・アキ

    制作発表に臨んだ(左から)上田一豪、桜井玲香、村井良大、大原櫻子、昆夏美、海宝直人、平野綾、音月桂=2月20日、東京・丸の内(飯塚友子撮影) 戦時下に生きる市井の人々を描いたこうの史代の漫画「この世界の片隅に」が5月、ミュージカルとなる。音楽を担当するのは平成26年に渡米し、今作で約10年ぶりに再始動するアンジェラ・アキ。「手紙~拝啓 十五の君へ~」などのヒット曲で知られるが、「ミュージカルの音楽作家になりたい」とこの間、米音楽大学で作曲を学び直した。上演を前に主題歌「この世界のあちこちに」を配信リリースした。 平成19~21年に漫画誌で連載された「この世界の片隅に」は、先の大戦下の広島県呉市に生きる人々の日常を描いた物語。アニメ映画のほか、これまでに2度、実写ドラマ化もされた。 「この世界の片隅に」の原作©こうの史代/コミックス20日に行われた制作発表では、アンジェラが米国の自宅スタジ

    「この世界の片隅に」がミュージカルに 音楽担当は10年ぶり再始動のアンジェラ・アキ
  • 避難所で「性的少数者へ配慮を」支援団体が知事に要望、男女共用トイレ設置など

    馳浩知事(右から2人目)と面会し、要望書を手渡す性的少数者を支援する団体「金沢レインボープライド」=16日午前(同団体提供) LGBTQなど性的少数者を支援する団体「金沢レインボープライド」は16日、石川県庁で馳浩知事と面会し、能登半島地震の被災地や避難所で、性的少数者へ配慮した対応を求める要望書を提出した。団体によると、馳知事は「きちんと対応していきたい」と応じた。 要望書では、戸籍上の性別や名前以外で暮らす人への柔軟な対処に加え、男女共用のトイレ設置や、トランスジェンダーらが利用しやすい入浴時間帯を設けることなどを要請。仮設住宅に入居する際は、同性カップルも男女カップルと同様に扱うよう求めた。 団体は炊き出しなど支援活動の中で、性的少数者への理解を求めるチラシを配布してきた。馳知事は「性的少数者も災害時に配慮が必要な人として加え、チラシ掲示の徹底を指示する」と発言したという。 面会後、

    避難所で「性的少数者へ配慮を」支援団体が知事に要望、男女共用トイレ設置など
  • 「好きな男性・女性のタイプは?」東大が性自認ガイドライン 大学で直面する障害事例に

    東大は「性的指向と性自認の多様性」に関し、学生生活で直面する「障害」の典型例を盛り込んだ学生向けの行動ガイドラインを公表した。典型的な障害事例に「好きな男性・女性のタイプは?」「男子はみんな彼女が欲しいだろうけれど」の発言などを挙げ、性自認が男女どちらでもない「ノンバイナリー」や同性愛者を考慮していないとしている。ガイドラインに違反しても罰則はないが、同大は制度的な検討を進めていく。 約20種類の発言など列挙策定は2月6日付。趣旨説明に「これまで主流であった男女の二分法に基づく社会のあり方を問い直す」と書き込んだ。学内で起草されたガイドライン案(非公表)に対し、昨年12月下旬まで意見公募を実施。計約230件の意見が学生ら約140人から寄せられていた。 「性的指向や性自認」に関し大学生活上で直面する典型的な障害の例として、学生との意見交換や公募の結果も踏まえつつ、学内のガイドライン検討ワーキ

    「好きな男性・女性のタイプは?」東大が性自認ガイドライン 大学で直面する障害事例に
  • 「性自認」女子中高受け入れ検討「慎重に」「いやや」SNS疑問の声殺到 産経アンケート

    戸籍上は男性でも女性だと自認しているトランスジェンダーの生徒をめぐり、首都・近畿圏の私立女子中・高校のうち少なくとも14校が受験や入学を認めるかどうか検討中という産経新聞のアンケート結果に多くのコメントが寄せられている。大半は「何かあってからでは取り返しがつかない」「学生全員が安全第一に過ごせることを考えてほしい」などと慎重な受け入れを求めるものだった。 記事は「女子中高『戸籍上は男性、性自認は女性』入学検討14校 女子学院、神戸女学院も」。10日の公開以来、X(旧ツイッター)で投稿が表示された回数「インプレッション」が1日で1500万回を超えるなど反響を呼んでいる。 記事への反響では「にわかには信じがたい」「うちの子にどう思うと聞いてみたら『いやや』」「それは女子校ではなくて、共学ですね」といった疑問や慎重な検討を求めるものが目立った。 また「中学生くらいではまだまだ心身共に揺れ動く成長

    「性自認」女子中高受け入れ検討「慎重に」「いやや」SNS疑問の声殺到 産経アンケート
  • 性別変更後に凍結精子でもうけた子、認知できるかどうか判断せず 東京地裁が訴え却下

    性同一性障害特例法に基づいて男性から性別変更した40代女性が、凍結保存した精子でもうけた次女を認知できる地位の確認を求めた訴訟の判決が1日、東京地裁で開かれた。品田幸男裁判長は家庭裁判所に申し立てる方が問題解決に有効と指摘。「地位を確認する利益がない」として訴えを却下した。 判決などによると、40代女性は性別変更前に精子を凍結保存。事実婚状態にある30代女性との間に長女が生まれた後に性別を変え、次女が生まれた。長女と次女の認知届は当初、自治体に受理されなかった。 長女と次女が40代女性の認知を求めた別件訴訟では、東京高裁が長女にのみ認知を認め、その後、長女の認知届は受理された。今回は40代女性が次女を認知できるかどうかの確認を求めて訴えていた。 判決理由で品田裁判長は、次女の認知が目的なら、認知届の不受理に対する不服申し立てを家裁にする方が制度上、「有効かつ適切」と指摘。訴えを「不適法」と

    性別変更後に凍結精子でもうけた子、認知できるかどうか判断せず 東京地裁が訴え却下
  • トランスジェンダー女性市議に議長が「おっさんやないか」 ショックで同じ会派を離脱

    生まれつきの性別は男性ながら性自認は女性であるトランスジェンダー女性の愛知県春日井市議が、同じ会派に所属する議長から「おっさんやないか」と言われ、会派を離脱したことが1日、分かった。つまようじをくわえながらパソコンに向かっている姿をとらえて揶揄されたといい、ショックから「このままではメンタルがもたない」と判断したという。 会派「市民クラブ」を離脱したのは小嶋小百合氏(70)。小嶋氏は男性として生まれ、62歳の頃に性同一性障害と診断された。ホルモン治療を続けた後、67歳の頃に性別適合手術を受け、戸籍を女性に変更した。令和5年4月の市議選で社民党公認で初当選した。 問題の発言が行われたのは1月19日夜。議会関係者約15人が参加した懇親会で、議長である村上慎二郎氏(53)が同日昼の小嶋氏の様子を取り上げ、「おっさんやないか」と繰り返したという。 小嶋氏は31日に自身のX(旧ツイッター)で「議長と

    トランスジェンダー女性市議に議長が「おっさんやないか」 ショックで同じ会派を離脱
  • サイレンにスマホ撮影、罵声、中指‥「男性は女性になれない」デモに過激な妨害

    性同一性障害特例法の廃止を訴える女性らのデモに「差別主義者」などと罵声を浴びせる人々が現れた=23日午後、東京・新宿(奥原慎平撮影) 戸籍上の性別変更を可能にした性同一性障害特例法の廃止を訴えるデモ活動が23日、東京・新宿で行われ、参加者の女性らが「性別は変えられない」「女性の尊厳を守れ」「性別は気持ちではない」などと訴えた。現場では、心と体の性別が一致しないトランスジェンダーが性別を変更する権利が脅かされるとしてデモ活動を妨害する人々も現れ、休日の繁華街で聞くに堪えない罵詈雑言を浴びせていた。 午後1時前のJR新宿駅前。コーンで仕切られたスペースに20人弱の女性が集まった。女性団体「女性の権利と尊厳を取り戻す会」が主催するデモの参加者だ。平成16年施行の特例法に基づき性別適合手術を経て性別変更が認められても、元男性と女性トイレや女性更衣室などを女児や成人女性が共有することなどに強い拒否感

    サイレンにスマホ撮影、罵声、中指‥「男性は女性になれない」デモに過激な妨害
  • 「被害防ぐ機会奪われた」と女性団体共同代表が懸念 KADOKAWAジェンダー本の刊行中止

    KADOKAWAが心と体の性が一致しないトランスジェンダーの実態を取材した米ジャーナリストの翻訳の刊行を中止したことへの波紋が広がっている。「女性の権利と尊厳を取り戻す会」共同代表の青谷ゆかり氏は「行き過ぎたトランスジェンダー医療のデメリットを知る機会が失われた」と指摘。「出版の機会が奪われたことで、安易に性別変更してしまう少女たちが増えかねない」と懸念している。 問題の書籍は、来年1月に刊行が予定されていたアビゲイル・シュライアーさんの著書「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」。 同書は米国の少女たちが容易に性別変更できてしまう実態が紹介されており、青谷氏は「先行する米国や英国などでトランスジェンダー医療がもたらすデメリットについて、日語で知ることができる初めてのとなったはずだ」と刊行の意義を強調する。 「女性の権利と尊厳を取り戻す会」共同代表の

    「被害防ぐ機会奪われた」と女性団体共同代表が懸念 KADOKAWAジェンダー本の刊行中止
  • 参院本会議で代表質問する自民党の片山さつき氏

  • ジェンダー書籍、刊行中止 「当事者傷つけた」と版元

    KADOKAWAは5日、来年1月に予定していたアビゲイル・シュライアーさんの著書「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」の刊行を中止すると発表した。題名やキャッチコピーが「結果的に当事者の方を傷つけることとなり、誠に申し訳ございません」と謝罪した。 同社の告知によると、書籍はLGBTQなど性的少数者に関する内容で「気鋭のジャーナリストがタブーに挑む大問題作」などと宣伝していた。今月3日に刊行が告知されてから、出版関係者の有志が「内容が刊行国の米国で既に問題視されている」「当事者の安全・人権を脅かしかねない」として、同社に対応を求めるとの意見を表明していた。

    ジェンダー書籍、刊行中止 「当事者傷つけた」と版元
  • KADOKAWAジェンダー本の刊行中止「抗議して委縮させるのは卑怯」 武蔵大の千田有紀教授

    武蔵大の千田有紀教授(人提供)KADOKAWAがアビゲイル・シュライアーさんの著書「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」の刊行を中止したことについて、武蔵大の千田有紀教授(家族社会学・ジェンダー論)が6日、産経新聞の取材に応じた。著書は発売前からSNS(交流サイト)上で「差別助長につながる」などといった投稿が相次ぎ、同社社前で抗議集会も予定された。千田氏は「原作を読んだ上で批判している人はどれだけいるのか」と指摘し、「出版社側に抗議して委縮させるのは極めて卑怯だ」と訴えた。発言要旨は以下の通り ◇ KADOKAWAのような大手出版社が刊行を取りやめる事態は想定していなかった。シュライアーさんの原作「Irreversible Damage(不可逆的なダメージ)」は10カ国語に翻訳されているが、日語では読めないことになった。知る機会が奪われている。 シ

    KADOKAWAジェンダー本の刊行中止「抗議して委縮させるのは卑怯」 武蔵大の千田有紀教授