お話を伺ったのは 貝谷 久宣 先生 心療内科・神経科 赤坂クリニック理事長。医学博士。不安障害やパニック障害のパイオニアとして数多くの症例を手がける。関連著書も多数発表している。 GAKKEN HIT MOOK,からだのこと,p39-43,2010冬 落ち込みや不安など、心の疲れが続くと「うつ病」ととらえがちですが、同じうつ状態でもさまざまな病気があることが明らかになってきました。ここではそんな新しい心の病を紹介します 新しい心の病はわかりにくく見逃しやすい! ここ数年、20~30代の女性に増えている新しい心の病気に、非定型うつ病、パニック障害、社会不安障害、境界性人格障害などがあるといいます。 「これらの心の病気は、認められてからまだ日が浅く、専門家の間でも十分に理解されているとはいえません。そのため、うつ病や神経症、自律神経失調症といった、ほかの病気と診断されたり、検査で異常が見つから