極寒の宇宙と暖かな地球の大気が生み出す寒暖のコントラスト――こいつを利用すれば、ソーラーパネルと似た要領で発電ができてしまうのだそうだ。 しかもソーラーパネルと大きく違って、こちらのシステムは夜にこそ真価を発揮する。 夜や悪天候であっても発電が可能な、新しい再生可能エネルギーとして期待されるものこうしたわけである。 ソーラーパネルの仕組みを逆転させて宇宙発電 太陽光(ソーラー)パネルは基本的に大きな光ダイオードで、シリコンのような素材の中にある電子を励起させることで、太陽から届いた光子(光の粒子)を電気に転換する半導体でできている。 しかしアメリカ・スタンフォード大学のオノ・マサシ氏らは、このときの光ダイオードの動作を逆転させ、光子を赤外線放射(熱放射)として装置から放射することにした。すると、このときに少量の電気が作られるのだ。 この画像を大きなサイズで見るimage credit:Sa