「もう生きていても仕方がない。 なぜ私だけが突然、小麦アレルギーにならなければならないのか……」 パンが大好き、食べることも大好きだった石山草子さんが、 突如、小麦アレルギーになってしまったのは30代半ば過ぎのこと。 今から6~7年前だ。 20年前ぐらいから様々な食物アレルギーが発症していたが、 よりによってパンが大好きでパンとコーヒーが何より人生の楽しみだった石山さんに、 今度は小麦アレルギーが発症してしまったのだ。 しかも小麦はパンだけでなく、いろんなものに入っている。 あれもダメ、これもダメ……。 自分の食べるものがない。 あまりの絶望感にどん底に叩き落され、 もう私なんかが生きている意味はないとすら思っていた。 最近では少しずつ認知され始めているが、 未だに食物アレルギーについて無知な人も多い。 「食べ物のわがまま言うな!ただの好き嫌いだろ!」 という人も意外といるが、そんなことで