意見陳述の練習をするミャンマー人技能実習生の女性。読みにくい漢字のある場所にはマーカーが引いてある=北九州市小倉北区で2025年7月26日、山下智恵撮影 福岡県の最低賃金(時給992円)の上げ幅を決める福岡地方最低賃金審議会で、介護現場で働くミャンマー人の技能実習生の女性(24)が31日、意見陳述をする。厚生労働省によると、技能実習生が直接意見陳述するのは全国初とみられ、最低賃金で働く技能実習生の現状を訴える。 審議会は労使双方が最低賃金に関する意見を述べる機会を設けている。今回は女性を支援する労働組合から「日本を支える労働者である外国人技能実習生の意見も聞くべきだ」との申し出を受け、実施を決めた。 意見陳述する女性は、北九州市内の高齢者介護施設で働く。日本のアニメが好きで高校時代から日本語を学び、大学卒業後は語学留学をして日本でミャンマー語を教えるのが夢だった。 だが、2021年に起きた
