セミナーでは、キヤノン 総合デザインセンター コンシューマ商品デザイン部 佐野博氏が壇上に立ち、総合デザインセンターの概要をはじめ、同社のフィルムカメラ/デジタルカメラやインクジェットプリンタの歴史を紹介。続いてセミナーのテーマである「3感を刺激するデザイン」について解説を行った。 3感とは「視覚」「触覚」「聴覚」であり、視覚のデザインでは「らしさ」を重要視しなければならないと述べた。この「らしさ」とは、カメラらしさであり、プリンタらしさであり、同様に車や自転車などにもあてはまるとした。つまり、ユーザーが本質的に持っているイメージを踏み外さないのが肝要であり、このイメージを外すといっときは話題を集めるものの、決してメインストリームにはならないという。 スライドでは子供のイラストを引き合いに出して、「子供にカメラを描かせても、誰もがカメラであることが分かる絵ができる。それだけ強い刷り込みがな
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