高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器に落下している重量3.3トンの「炉内中継装置」の引き上げが23日午後8時50分、始まった。 運営主体の日本原子力研究開発機構によると、装置と炉開口部のさやの部分を大型クレーンで同時につり上げ、約8時間かけて格納容器の上部まで引き抜く計画という。引き抜いた装置とさやの部分は、不活性ガスのアルゴンで満たした専用の容器「簡易キャスク」の中に収容する。作業は朝までかかる見通し。
米フェルミ国立加速器研究所(イリノイ州)は7日、同研究所の大型加速器テバトロンで、現代素粒子物理学の枠組みである「標準模型」で想定されない全く未知の粒子が見つかった可能性がある、と発表した。自然界にある4種類の力以外の力の存在を示唆しており、確認されれば、私たちの自然観を変えるノーベル賞級の発見となる。 自然界には、比較的なじみのある重力や電磁力に加え、原子核の中で陽子と中性子を結びつける「強い力」と、原子核の崩壊を起こす「弱い力」と計四つの力があると考えられる。標準模型は重力を除く三つをうまく説明し、反する現象がほとんど見つからないことから、自然をよく記述すると考えられている。 ところがテバトロンの実験で、トップクォークと呼ばれる素粒子よりやや軽い質量(140ギガ電子ボルト程度)を持ち、「第五の力」ともいうべき未知の力の特徴がある粒子の存在を示すデータが得られた。 この粒子は質量の
千葉市内では簡素化して給食を続けている=同市中央区の蘇我小 東日本大震災の影響で、給食を取りやめたり、おかずのない給食を出したりする小中学校が首都圏で相次いでいる。給食センターや食品工場が壊れたり、食材不足や計画停電が響いたり。新入生を迎える4月になっても本来の給食に戻せない学校も出かねない。 ミルクロールパン一つと牛乳、オレンジ4分の1。千葉市中央区の市立蘇我小(児童884人)の16日の献立だ。あり合わせのマーガリンやグラニュー糖を調理室でつけてカロリーを保つ努力をしているが、それでも通常の7割程度という。 配膳中、6年3組の担任の鎌形真喜子教諭(29)は「被災地は大変な状況が続いています」と子どもたちに語りかけた。大森千尋さん(12)は「被災地の人たちのことを考えたら、すごくおいしく感じる」と話した。 千葉市内179の小中学校・特別支援学校では震災後、給食からおかずが消えた。
東京電力は、海水の注入を続けている福島第一原発の1号機と3号機について、依然として十分な水位が確保できず、燃料が露出した状態になっているとした。
【ワシントン=勝田敏彦】贈り物をもらっても気に入らない。そんな不満、悩みに応えようと、米オンライン小売り大手アマゾンが、贈り物を受け取る前に返品・交換できるサービスに関する特許を取得した。注文を受けた贈り物の注文者や中身などを電子メールで通知し、そのまま受け取るか尋ねる仕組み。ただ、受け取りもしないうちに返品できるという発想には、異論も出ている。 米特許商標庁が11月9日付で認めた特許によると、アマゾンのサービス利用者が、たとえば「特定の人からの品」「50ドル以上」など、受け取るかどうかを通知して欲しい贈り物の条件をあらかじめ登録しておく。 その後、条件にあった贈り物の発注がアマゾンにあると、発送前に通知の電子メールが利用者に送られ、同額の別の品物に交換したり、商品券を受け取って実質的に返品したりできる仕組み。 注文者に通知するかは、システムの設計次第になる。 米国では、オンライン
リクルートが20日発表した採用見通し調査で、2012年春卒の大学生・大学院生の採用数を、11年春卒の採用実績より増やす予定の企業が、減らすとした企業より多かった。「増える」が「減る」を上回るのは、リーマン・ショック前の07年の調査(09年春卒対象)以来、3年ぶり。 「新卒採用を減らすと、組織の年齢構成にゆがみが生じるという不安が背景にある」(リクルートワークス研究所の徳永英子研究員)という。 調査は10月中旬から11月初めにかけ、従業員数5人以上の企業約7千社を対象に行い、約4500社から回答を得た。それによると、12年春卒の採用が前年より「増える」と回答した企業が全体の9.3%で、「減る」の7.5%をわずかに上回った。 もっとも、約3割の企業は新卒を採用するか「わからない」としており、採用回復は景気の先行き次第という面も大きい。07〜08年に90万人以上あった求人が、どこまで回復す
吉岡君が撮影したアリジゴクの写真アリジゴクを手に取る吉岡諒人君=千葉県袖ケ浦市、赤井写す 「アリジゴクは排泄(はいせつ)しない」という「通説」が覆されるかもしれない。千葉県袖ケ浦市の小学4年生、吉岡諒人(りょうと)君(9)が夏休みの自由研究で、アリジゴクの「お尻」から黄色の液体が出たことを確認した。吉岡君から質問を受けた日本昆虫協会(東京都千代田区)は「通説や本、インターネットの情報をうのみにせずに発見した、価値ある研究」として今年度の「夏休み昆虫研究大賞」に選んだ。6日に表彰式があった。 アリジゴクはウスバカゲロウ科の幼虫。一部の種はさらさらの砂地にすり鉢状のくぼみを作り、落ちてきたアリなどの体液をあごから吸う。幼虫期は肛門(こうもん)がほぼ閉じていて、成虫になる羽化時にため込んだ糞(ふん)をまとめて出す。日本昆虫協会によると、本やネット上では、羽化時まで「排泄しない」と記されたもの
大阪大学大学院医学系研究科の元教授(64)の研究室が、文部科学省や科学技術振興機構(JST)からの研究費のうち、過去3年間で少なくとも550万円分を流用していたことが、朝日新聞の調べで分かった。研究費で雇った研究員の給与の一部を研究室に戻させていたほか、カラ出張もしていた。関係者によると、流用は少なくとも10年近く前から続いており、金額はさらに膨らむとみられる。 この研究室は6月に不正経理疑惑が浮上。大阪大が副学長をトップとする委員会を設けて調査し、中間報告を近く公表することを検討中だ。 関係者の証言や内部資料などによると、流用されていたのは文部科学省の科学研究費補助金やJSTから研究委託を受けた研究費などの一部。 研究室では2007〜09年度の3年間、少なくとも研究員4人と雇用契約を結び給与を支給。うち3人が給与の全額または一部を研究室に返還させられていた。判明分だけで計約330万
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