明治維新150周年を迎える2018年に向け、歴人マガジンでは新連載がスタートします。その名も「風雲!幕末維新伝」。NHK大河ドラマ「新選組!」「龍馬伝」「八重の桜」、アニメ「活撃 刀剣乱舞」など、大ヒット作品の時代考証を担当した歴史作家・山村竜也先生が、幕末維新の志士や事件の知られざる真実を語ります。第1回はやはりこの人、坂本龍馬の暗殺に迫る! 坂本龍馬 (高知県立民俗歴史資料館蔵) 坂本龍馬は誰に暗殺されたのか 幕末の英雄・坂本龍馬は、慶応3年(1867)11月15日に京都の近江屋で何者かに暗殺されました。犯人は、幕府方の京都見廻組の今井信郎らと判明していますが、いくつかの問題点があり、そのため犯人はほかにいるのではないかとも考えられています。 今井信郎 (個人蔵) 確かに、京都見廻組よりも龍馬を殺害する強い動機を持っていたり、その死によって得をしたような者たちが複数存在します。名をあげ