天理高校(奈良県天理市)野球部で、3年生部員が2年生部員を殴り、骨折などのけがをさせる暴力行為があったとして、同校は23日、7月9日開幕の第93回全国高校野球選手権奈良大会への出場を辞退すると発表した。飯降成彦校長は「関係者や保護者に多大なご迷惑をおかけしました」と謝罪。野球部の森川芳夫監督は、監督を引責辞任する意向を明かした。 同校野球部は夏の甲子園に25回、春の選抜大会に21回出場し、春夏計3回優勝した名門。今春の選抜大会にも出場したほか、今月11日に決勝が行われた春季近畿地区大会では優勝した。 同校の説明によると、今月1日午後9時ごろ、雨天による室内練習で、練習内容が軽いことに喜んでいた2年生に3年生が立腹。2人が2年生1人を拳で殴打するなどし、顔面骨折などのけがをさせた。さらに練習後、野球部寮内で2年生3人が主将らに謝罪した際、複数の3年生が3人の腹などを殴ったという。 3年生は「