2020年東京五輪で、開催都市が提案できる「追加競技」枠で復活する見通しの野球・ソフトボール。歓迎の声が多いなか、疑問視する声もある。出場チームはともに六つで、出場チームの半分がメダルを獲得するからだ。 「6チームでは五輪が最高峰の舞台でなくなり、五輪の価値を下げかねない」。疑問の声を上げているのは大会組織委員会の荒木田裕子理事。1976年モントリオール五輪女子バレーの金メダリストだ。 地元の日本を除くと残りの出場枠は5。大陸別で見ると、米大陸は米国、キューバ、カナダ、ドミニカ共和国、メキシコ、ベネズエラなど強豪がひしめき、実力があっても出場できない国は出る。アジア・オセアニアも韓国、台湾、豪州などが集まる。 荒木田さんは、世界一を決める舞台としての魅力は薄れ、盛り上がりに欠ける恐れがあると危惧する。「それでは選手がかわいそう。20年以降も五輪に残るには、東京五輪だけ実施すればいいというも