巨人の契約更改交渉で7年ぶりに保留した田原誠次投手(29)が、華やかな名門球団でないがしろにされていたブラック部署の実態を告発した。物言う中継ぎはブルペン代表として、球団フロントに「こんなひどい環境で野球をやっている。3年連続で訴えても変わらない」と待遇改善を切望。高橋由伸前監督(43)のもとコミュニケーション不全の3年間に、選手の奮闘がいかに台無しにされてきたかが浮き彫りとなった。(笹森倫) 田原は4日、東京・大手町の球団事務所で2度目の契約交渉に臨み、前回提示と同じ現状維持の3600万円でサインした。ちょうど1週間前の前回交渉後には行われなかった記者会見で、保留した真意を初めて明かした。 「3年連続でブルペンの環境改善を訴えてきていて、毎年のように『来年はよくなるから』と言われても、具体的に何が変わったか分からない状態だった。少しでも多くの人に、『僕らはこんなにひどい環境で野球をやって