ネット上に日々、津波アクセスが発生と指摘した前回には、いろいろな方面から反響があったが、実は話を複雑にし過ぎる恐れがあって重要な論点が置き去りになっていた。個人的行為と思われているニュースサイトの営みが、既に社会的に意味を持っているのだ。年が明けて、材料が出揃った。津波アクセスの話題を書くきっかけとなった第127回「音楽産業は自滅の道を転がる」が検索サイトでどのように扱われているか、見ていただくことから始めよう。なお、前回の第128回「ニュースサイトが生む津波アクセス」もやはり半月間に2万人ほどのアクセスを得た。どこからリンクされたのか興味がある方が多いらしいので、第127、128回併せた「リンク元と件数一覧」を記事の下部に用意した。 ◆ネット上から市民社会を照らす 「音楽産業」をキーワードにして1月4日現在で主な検索サイトを調べた。まず、いま最も使われていると衆目が一致する「Google