一昨年のブック・エキスポでは元タイム・ワーナーブックス(現アシェット)CEOのラリー・カーシュバウムがアマゾン出版(amazon publishing)の発行人として抜擢され、ニューヨークに編集部を構えたというニュースで持ちきりだった。いよいよ一般書の出版社として中抜きどころか源泉から牛耳る気になったのだと。そのカーシュバウムがアマゾン出版を退任したことで、出版界は大きな騒ぎになっている。 「アルゴリズム出版」からジャンル小説、さらに一般書へ カーシュバウム就任以前の2009年から、アマゾンは少しずつ自分のところで本を出し始めていた。Encoreというインプリントでは、他社から出て絶版になっていたタイトルや自費出版されたものから、売れそうなタイトルを見つけ出して再発行するというのをやっていた。そして他の国のベストセラーチャートを見て英語に翻訳して出したら売れそうなものを出すCrossing
今年のブックフェアの基調講演で角川会長が出版業界は一致団結して打倒Amazonだ、みたいな話があったとか。 打倒Amazon! 出版社と書店の図書館構想 もう遅いって。 誰が見てもそんなことわかってると思うんだが。大手全社が、Amazonへは商品供給しません、ぐらい出来れば、何とかなるのかもしれないが、大株主になっていてすら何も出来なかったブックオフへの対処例を見てるから、そんなこと出来そうにないことぐらい私でもわかる。 こないだ、Amazonに転職した元同僚と飲む機会があったので、 「おまえのAmazonでのミッションって何なわけ?何をめざしてるんだ?」って聞いてみたんだけど 「世の中にあるリアルショップをすべて無くすこと。それも10年以内に」と即答されたときには、ちょっと言葉に詰まった。 そしてそれは不可能ではないと思っている、と付け加えられた。 いや、「黒船」から戦争を仕掛けられてい
Amazon.comが2009年に米国特許商標庁に出願していた電子書籍やアプリなどデジタル著作物の中古販売に関する特許が認められたようだ。 米国のITニュースサイト「Geekwire」によると、米Amazon.comが2009年に米国特許商標庁に出願していた電子書籍やアプリなどデジタル著作物の中古販売に関する特許が認められたとのこと。 同特許は「Secondary market for digital objects」と命名されたもので、電子書籍、コンピュータプログラム、アプリ、MP3音楽などの個人間でのライセンス譲渡・移転を実現するための決済仲介システム。数量調整についても触れられており、ある一定の取引量を超えると移転を拒否する仕組みとなっているため、どちらかというと証券取引所など金融業界で使われているシステムに近い。 Amazonがこの特許をどのように生かすのかは不明だが、欧米各国の政
米Amazon.comは現地時間2012年6月4日、米国の老舗出版社Avalon Booksを買収し、同社から約3000点の書籍の版権を取得したと発表した。Avalon Booksは米ニューヨーク市に拠点を置く1950年創業の出版社で、ミステリー小説やロマンス小説などを中心に多くの娯楽作品を手がけている。 Amazon.comは今後、自社の出版事業子会社を通じてこれらの作品を出版していく。既刊印刷書籍の出版も続けるが、同社の電子書籍リーダー「Kindle」向けに作品の電子化を進めていく。Avalon Booksの代表を務めるEllen Bouregy Mickelsen氏は移行期の数カ月間、デジタル化の版権取得などでAmazonに協力する。 Amazonの出版事業子会社Amazon Content Services(ブランド名:Amazon Publishing)は、書籍のジャンル別に「M
Twitterのタイムラインで、本の著者になった人がAmazonへの自著の入荷状況に一喜一憂する姿を良くみかけるようになった。 Amazonで本が売り切れたあと、なかなか在庫ありのステータスにならない。補充されるまでのタイムラグに苛立つ著者は多い。 こういった間、出版社が何もしていないのかというとそうではなく、何もできないというのが実情に近い。私も編集者として苛立つ著者に説明しても、著者の勤務先や出版産業に対する不満をかえって大きくするだけだっだので、ここで説明しても同じ結果かもしれないけれど、書いてみる。 最大の理由は何と言っても、Amazonからのオーダーから本が納品されるまでに通る流通過程が複雑で時間がかかるためだ。 出版社がAmazonに本を納品するまでの流通過程のパターンは実際いろいろあるのだが、筆者の環境では以下のようになっている。 Amazonが本のオーダーデータを送信。 ↓
米Amazon.comが提示中の電子書籍の新・販売契約について、Random Houseなど米大手出版6社が締結を拒否。Kindle Store上で6社の作品が販売されなくなる可能性が出てきた。 米国のメディア業界ニュースサイト「Salon.com」によると、米Amazon.comが提示中の電子書籍の新・販売契約について、Random Houseなど米大手出版6社が締結を拒否しているようだ。 記事によると、問題となっているのはAmazon側が通常請求する電子書籍のプロモーション手数料で、そのレートが現行契約の30倍に引き上げられているという。このまま、Kindle Store上で6社の作品が販売されなくなる可能性が出てきたとのこと。 さらに面白いのは、対抗するAmazon出版部門ブレーンのジョン・ファイン弁護士がなかなかの知将で、“外堀埋め作戦”としてPEN Americaなど作家団体や自
数百社にも上る中小出版社に変わってAmazonと交渉を行っているIndependent Publishers Group(IPG)が、Amazonの要求をはねつけた結果、Kindle StoreからIPGが販売を手がける書籍約5000冊が消えた。 Independent Publishers Groupは現在、Amazonの卑劣な一撃を受ける側にいる。Amazonは新たなライセンシング契約の合意に至らなかったとして、IPGが保有する5000冊あまりの電子書籍を自社のストアから削除したからだ。 Amazonは昨年11月以来、同社が購入する書籍にさらなる値引きを行うよう出版社に求めてきた。出版社が書籍を幾らで販売するかをコントロールできるエージェンシーモデルは、Amazonがかつて稼ぎ出していたのと同等の売り上げを上げるうえで同社にさらなる負担を与えている。 IPGがAmazonとの合意に至ら
This past May, Ms. Chan decided to digitally publish it herself, hoping to gain a few readers and some feedback. She bought some ads on Web sites targeting e-book readers, paid for a review from Kirkus Reviews, and strategically priced her book at 99 cents to encourage readers to try it. She's now attracting bids from foreign imprints, movie studios and audio-book publishers, without selling a sin
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く