昨年7月の参院選で当選した参院議員の「資産等報告書」が4日、公表された。報告した121議員は、14億円分の有価証券を持つ新人議員から、1億円以上の借入金を抱える元党代表まで様々だ。資産の総額が「ゼロ」の議員も15人いたが、報告する資産は限定されているため、「現行の公開では不十分だ」と指摘する専門家もいる。 不動産や定期の預貯金、株式を除く有価証券を合算した金額を資産総額とし、これに貸付金額を加え、借入金額を差し引いたものを朝日新聞が独自に比較した。トップは元栄(もとえ)太一郎氏(41=自民、千葉)。弁護士として、昨年の参院選で初当選した新人だ。 元栄氏は、法律相談サイトを運営する「弁護士ドットコム」の創業者で社長。資産の大半が約14億円にのぼる「社債券」で、同社とは別会社のものとみられる。このほか、自社の発行済み株式の約26%にあたる189万3700株も所有しており、報告時点(昨年7月26