「マンガ入門」(しりあがり寿著・講談社現代新書)より。 【自分がサラリーマン時代にクリエイターに何か発注する時考えたのは「敷居の高い人に発注するか?」「敷居の低い人に発注するか?」でした。 パッケージやポスターにはいろいろなデザインの仕事があります。全てが誰も見たことのないようなオリジナリティとクオリティをかねそなえた立派なものである必要はない。バリエーションでいいもの、サイズ対応でいいもの。ある程度保守的な市場向けで逆に個性的すぎるデザインはリスクが高いもの。そういった仕事が案外多い。 それらはいわゆる「センセイ」とか「アーティスト」ではなく、普段いっしょにお酒を飲むような、ギャラもそんなに高くなく、スケジュール的にも無理を聞いてくれて、しかもデザインを改悪するようなスポンサーサイドの事情もくんでくれるような、そういった、「敷居の低いデザイナー」にお願いすることがほとんどでした(もちろん