■ゴム焼きそば(京都府福知山市) ジュージューと音を立てる鉄板と、香ばしいソースの香り。茶色い縮れ麺を口に運ぶと、独特の香りが広がった。福知山市では戦後から、独自の麺を使った焼きそばが庶民の味として親しまれてきた。堅めの食感と見た目が輪ゴムに似ていることから近年は「ゴム焼きそば」と呼ばれ、観光客からも人気を集めている。 発祥は、同市中ノで1950年に創業したお好み焼き店「神戸焼」。創業者の故永井孝三郎さんが、戦時中に中国で食べた広東麺の味が忘れられず、地元の製麺業者と麺を再現したのが始まりという。繁華街に近く、国鉄職員や自衛隊員らでにぎわった同店の味は徐々に市内各店に広がり、スーパーでも麺が販売されるなど、市民権を得ていった。 特徴的な麺を生産するのは、同市問屋町の高見製麺所。通常の焼きそば麺の蒸し時間は2、3分だが、ゴム焼きそばの蒸し時間は、その10倍の30~40分。蒸したての熱い麺に油
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