鎌倉時代の歌人・藤原定家が1221(承久3)年に記した古今和歌集の注釈書「顕注密勘(けんちゅうみっかん)」の原本2冊が、子孫に当たる冷泉家の時雨亭文庫(京都市上京区)で見つかった。同文庫が18日、発表した。これを基にした鎌倉中期と考えられる写本が、国の重要文化財に指定されている。調査に携わった専門家は「和歌研究史における重要資料の原本。『国宝級』の発見だ」と評価している。
ユネスコ無形文化遺産に登録された「風流踊(ふりゅうおどり)」の一つ、瀧樹(たぎ)神社(滋賀県甲賀市)のケンケト踊りを紹介するパネル展が同市の土山歴史民俗資料館で開かれている。 同神社のケンケトは毎年5月3日の春祭りで奉納される伝統芸能で、室町時代から続いているとされる。クジャクや山鳥の羽根で作った「シャガマ」をかぶり、紫色と黄色の鉢巻きを垂らした子供が踊りを披露。神幸行列で地域を巡り神社にやってきたハナガサを参拝者が倒して花を奪う「ハナバイ」が特徴だ。 同展では、片足を上げてスキップしながら前進する「バンバ」踊りやハナバイ、神幸行列など華やかな祭礼の様子を18枚の写真や説明のパネルで伝える。ケンケトなど旧土山町内の祭礼を紹介する15分間の映像も流れる。 登録決定を受け、市教育委員会などが主催した。 3月12日まで。入場無料。月・火曜休館。
月が地球の影に入る「皆既月食」が8日夜に起こるのを前に、午後6時9分から月の一部が欠けて見える「部分食」が始まった。午後7時ごろには京都市中京区の京都新聞社から、月の影の部分が赤黒くなっている様子が確認できた。 京都市青少年科学センター(京都市伏見区)によると、今回は月食中に天王星が月に隠れる「天王星食」も観察でき、「ダブル食」となる。皆既月食中に惑星食が起きるのは442年ぶり。次に京都で、皆既月食と天王星食のダブル食が観察できるのは約6800年後のレア体験だ。 太陽と地球と月が一直線に並び、月全体が地球の影に完全に覆われる皆既月食が午後7時16分に始まり、午後8時42分まで続く。部分食は午後9時49分まで。 一方、京都市内で天王星が月の後ろに入る「潜入」の始まりを観察できるのは午後8時31分、天王星の出現開始は午後9時21分。同センターは「天候に恵まれれば、皆既月食は東の空に肉眼で赤黒く
「餃子の王将」を展開する王将フードサービス本社(京都市山科区)前で2013年、大東隆行前社長=当時(72)=が射殺された事件で、京都府警捜査本部(山科署)は、特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)系の組幹部の男(56)が関与した疑いが強まったとして、殺人と銃刀法違反の疑いで逮捕状を取った。27日、捜査関係者への取材で分かった。発生から8年10カ月を経て事件は重要局面を迎え、府警は全容解明に向けて捜査を進める。 捜査関係者によると、事件の実行役とみられる男は現在、別の銃刀法違反事件などで実刑判決を受け、刑務所で服役している。 捜査関係者の説明では、男は、氏名不詳の人物と共謀し、13年12月19日午前5時45分ごろ、京都市山科区西野山射庭ノ上町の王将フードサービス本社前の駐車場で、自動装塡(そうてん)式拳銃を4発発射して大東前社長の両胸や腹などに命中させ、殺害した疑いが持たれている。 府警は、殺
京都市左京区や中京区の市街地で26日朝、1頭のイノシシが出没した。イノシシは東大路通丸太町から御池通烏丸付近まで移動して京都府警中京署員らに捕獲された。ズボンを引っ張られて転倒した60代の女性が軽傷を負ったという。 川端署や中京署によると、イノシシは体長約1メートルで、同日午前9時半ごろに東大路通丸太町に出没したと通報があった。空き店舗のガラスを割ったり、車とぶつかったりしたという。 その後、イノシシは西に移動したとみられ、御池通河原町など市役所周辺での目撃情報が中京署に寄せられた。駆けつけた署員6人らが中京区の東洞院通姉小路で網を使って捕獲したという。 京都市左京区丸太町通東大路西入ルでイノシシを目撃した70代男性は「走っている車やトラックに、大きな音で何度も激突していた。ぶつかった後も元気に走っていてイノシシの生命力に驚いた。その後は、西に向かって、ものすごいスピードで走って行った」と
「京都仁丹樂會」に衝撃 「すごい!」 5月初旬。東京で発見された「仁丹」が京都市内に運ばれ、急きょ集まった愛好団体「京都仁丹樂會」の会員たちが1枚を囲んだ。 「京都仁丹樂會」は、市内に残る「仁丹」の町名表示板をこよなく愛する市民で構成する。元教師や公務員らで2010年に結成した。その歴史を調べるだけでなく、保存も呼び掛ける活動を続けている。 「奇跡」の1枚は、東京都文京区で見つかった。根津神社に近い木造家屋の外壁に掲げられていた。 木製で、図柄は退色しているが、文字の一部が残っていた。雨戸の戸袋にほぼ同化した状態で分かりにくいが、「仁丹の町名表示板ではないか」との情報が、京都仁丹樂會に寄せられたのが発見のきっかけだった。東京在住の会員が現地を訪れて確認したところ、最下部に「仁丹」の商標がうっすらと見えて「間違いない」と判断された。 地面に落下、京都で修復に 後日、京都在住の会員が訪れると表
祇園祭の菊水鉾の囃子(はやし)方を担う「菊水鉾囃子方菊童会」の元会員4人が、会の運営について意見したところ会から除名されたのは無効だとして12日、同会などを相手取り、会員としての地位確認などを求めて京都地裁に提訴した。 訴状などによると、昨年10月ごろ、原告4人は、同会の役員人事の経緯が不透明だとして、同会に説明を求めることの賛否を問う文書を他の会員らに送付。同年12月、同会と上部組織「菊水鉾保存会」から、4人の行為が組織の運営に支障を与え、会則の「会員としてふさわしくない行為」に該当するとして、会員資格を剝奪すると通知されたとしている。 原告側は、会則で資格剝奪の要件は「日本国の定める刑法に触れたる者」に限定されており、処分は無効と主張している。 また、処分によって原告らが菊水鉾の行事や会合に参加できず、精神的苦痛を受けたとして、1人当たり130万円の慰謝料も求めた。 原告側の代理人弁護
日本の三大祭りの一つに挙げられる祇園祭は、毎年7月1日から31日までの1カ月間、京都市内の中心部や八坂神社で行われる。
大阪管区気象台は28日、近畿地方が梅雨明けしたとみられると発表した。観測史上最も早く、近畿地方で6月の梅雨明けは初めて。平年より21日、昨年より19日早かった。梅雨の期間は14日間となり、統計が残る1951年以降で最も短かった。気象庁は九州北部、四国、中国、北陸でも同日、梅雨明けしたとみられると発表した。 今年の近畿地方は、平年より8日遅い6月14日ごろに梅雨入りした。従来の最も早い梅雨明けは、1978年の7月3日ごろだった。 京都地方気象台によると、向こう1週間の府内は、高気圧に覆われておおむね晴れの日が続く見込み。京都市の予想最高気温は32~37度で、「熱中症など健康管理に注意を」と呼びかけている。
八坂神社(京都市東山区)は11日、今年の祇園祭の神幸祭(7月17日)、還幸祭(同24日)の神輿(みこし)渡御を3年ぶりに実施すると発表した。新型コロナウイルス感染対策のため、3基の神輿は例年のように氏子地域を練らずに、神幸祭では同神社から四条御旅所(下京区)まで直行し、同24日の還幸祭で同神社へ直帰する。神輿の運び方については、コロナの感染状況を見ながら6月中に決める。同神社は「安心安全を第一に考えながら、以前の姿に復帰できるところから少しずつ執り進めたい」とコメントしている。 コロナの影響で2020、21年は、神幸祭、還幸祭では神輿(みこし)を動かさず、代わりに神霊を移した榊(さかき)を運ぶ「神霊渡御」を行った。
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