仕事をしていると「あの人、昔この仕事をしてたのに、ぜんぜんわかってない」みたいな展開によく遭遇する。ここでいう「あの人」っていうのは、ある程度年齢が上で立場も上の人のこと。例えば、営業経験のある部長が営業部員の大変さを忘れたかのように部員たちに無理難題を言ってくるとか。「経験があるから、あの人はわかってくれているはず」という期待感もあり、その反動で失望も大きくなっちゃう。 まぁ、立場が変わるとロジックも変わるというのはよくある話だし、そもそも昔のことだから忘れちゃったよ、っていう残念なこともあるし、「わかってない」理由はいろいろある。で、そうした理由の一つに、「仕事は複雑化するものだから」っていうのがあると思う。 はじめはシンプルだった仕事も、業務拡大や組織変更などのポジティブな出来事や、ミスやトラブルなどのネガティブな出来事を経て、複雑になってしまうということはよくある。「このお客さんに