空から人が落ちてきた-。大規模反政府デモ「アラブの春」から2年。エジプトの人気観光地を襲った悲劇は、観光産業の回復を願う地元にも大きな衝撃となった。 「巨大な爆発音だった。怖かった。数キロは離れている場所なのに…」。ロイター通信によると、地元ホテルの従業員の女性は午前7時ごろに爆発音を聞いた。「自宅が揺れた」と話している従業員もいたという。 共同通信によると、現場近くには民家が1軒あるだけだ。「赤く真っ赤に燃えるものが空から落ちてきた」。サトウキビ畑で働いていたモハメドさん(23)はそう振り返った。 気球は上空300メートルで爆発したうえで炎上。パイロットはいったんは気球を地上に近づけ、2人が飛び降りたという。だが、ガスの勢いは強く、気球は再び舞い上がり、「それから、8人ぐらいが落ちて来るのが見えた」。 ロイター通信によると、別の気球に乗っていた米国人写真家がテレビのインタビューに答え、「