25日午後、栃木県日光市で震度5強を観測した地震の影響で、震源に近い同市の奥鬼怒温泉郷では、温泉旅館「手白沢(てしろさわ)温泉」につながる道路ののり面で雪崩が起き、宿泊客8人が孤立した。 旅館は、駐車場から3時間ほど歩く山中にあり、その間の歩道がふさがれた。旅館社長の宮下千早さん(60)によると、除雪をしないと通ることができず、26日も足止めになる可能性がある。 宮下社長は、「揺れが非常に激しく、食器が割れたり、書棚が倒れたりするなどした。余震も続いており、除雪が完了して安全が確保されてからお客さんを帰したい」と話した。 また、福島県会津若松市の会津大学では、国公立大学の2次試験(前期日程)中に揺れ、注意を促す自動放送が試験会場の各教室に流れた。この放送で、英語の試験が一時中断したため、同大は終了時間を5分延ばす措置を取った。