四国電力は、伊方原発2号機(愛媛県伊方町、出力56・6万キロワット)を廃炉にする方針を固めた。27日にも正式に決める。安全対策などに多額の費用を投じて稼働させても、採算が合わないと判断したとみられる。 伊方2号機は、東京電力福島第一原発事故後の2012年1月に定期検査に入ってから停止したままだ。1982年に運転開始し、22年に40年に達することから、四国電力は廃炉にするかどうかを3月末までに決める方針を示していた。原発の運転は原則40年までとされており、延長する場合は原子力規制委員会の認可を得なければならない。 四国電力は技術面と採算性から検討。技術面は解決できるとしたものの、2千億円近くとされる安全対策工事を行っても採算がとれるかが課題だった。伊方2号機は、これまでに運転延長を決めている原発に比べ出力が小さい。 福島第一原発の事故後に廃炉を決めるのは、福島第一原発の6基を除き、これで計9