近年、抗生物質が効かない耐性細菌による感染症が広がっている。中でも、肉を蝕むことで知られるA群連鎖球菌や、同じく肉組織を破壊するメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの被害は深刻だ。 そんな中、見直されているのがハチミツだ。ハチミツは昔から感染症対策として使われてきたが、これまで考えられていた以上に高い効果を持っているかもしれない。 ハチの体内にある生のハチミツから、13種類もの乳酸菌が発見されたそうだ。 この乳酸菌をメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)・緑膿菌・バンコマイシン耐性腸球菌など、既存の抗生物質に耐性を持つ細菌に使用したところ、全てに対して効果があることがわかったそうだ。