首相指名選挙で新首相に選出され、あいさつ回りをする自民党の岸田文雄総裁(左)。右から4人目は立憲民主党の枝野幸男代表=国会内で2021年10月4日午後2時8分、幾島健太郎撮影 岸田文雄首相は衆院選を19日公示、31日投開票で実施することを決断した。選択肢が限られる中、当初想定より1週間前倒しして、短期決戦に臨む。 「衆院の空白期間をできるだけ短くしたい。新型コロナウイルスが、ある程度収束しているので、今のうちに選挙を行いたい」。岸田文雄首相は4日午前、衆院を14日に解散し、衆院選を31日投開票の日程で実施する方針を政権幹部に電話で伝えた。 解散すると衆院議員は身分を失うため、「空白期間」をなるべく短くしたいとの意向に加え、コロナの新規感染者数が全国的に減少傾向のため、早いうちに衆院選に踏み切った方が、政権与党に有利だと判断した。 衆院選を巡っては、4日召集の臨時国会の会期が14日までのため