茨城県潮来市のめっき加工会社で働き、急死した中国人実習生が昨年「過労死」と認定された問題で、来日した遺族が4日、会社と第1次受け入れ団体の協同組合を相手取り、計約5750万円の損害賠償を求める訴えを水戸地裁に起こした。 提訴したのは、外国人研修・技能実習生として全国で初めて過労死認定を受けた中国・江蘇省出身の蒋暁東さん(当時31)の妻の馮珠さん(34)ら親族4人。 訴えによると蒋さんは、2005年12月に来日してから月100時間を超える残業が常態化し、休みが2日しかない月もあった。その結果、08年6月、就寝中に急死。会社は残業のうち、20時間を超える部分については時給400円しか支給していなかった。協同組合も会社を監理する責任を怠ったとしている。 馮さんは同日、厚生労働省で記者会見し、「私と同じ悲しみを他の実習生の家族に与えないでほしい」と訴えた。同席した指宿昭一弁護士は「日本で亡く