今日は木曜日だと思っていたら、金曜日だった。 一日スキップしてしまったらしい。 つまり、「前日および翌日と見分けがたい(がゆえに消失してしまった)一日」というのがこの三日間の間にとりあえず一日あったということである。 It’s just another day. すばらしい。 代わり映えのしない日。 それこそが私が夢にまで見た夏休みである。 しかし、それも今日で終わりである(わずか三日で終わってしまった・・・) 今日は終戦記念日である。 『秋刀魚の味』のトリスバーでのラスト近くの対話を思い出す。 娘(岩下志麻)の結婚式の夜、友人たち(中村伸郎、北竜二)と別れて、ひとりでバーに立ち寄った平山(笠智衆)に岸田今日子のママが「あれ、かけます?」と坂本(加東大介)の好きな軍艦マーチのリクエストを促す。 平山(笠智衆)が黙って微笑むと、軍艦マーチが鳴り響く。 カウンターのサラリーマンの一人(須賀不二
破門の哲学―スピノザの生涯と思想作者: 清水礼子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1978/01メディア: 単行本スピノザを純粋な哲学体系として理解するのではなく、「破門」という決定的なエピソードを出発点として、経験が個人に与える影響に立ち入った本。P288 の後記にあるとおりスピノザが、「普通の人間の血の色を持った」人として、ある確かな手ざわりを感じられる、スピノザ読解としては稀な著作。 P31 「したがって、ノヴェルティの挑戦に応じることは、常に必ず、当の枠組みの死という危険(periculum)の中へ足を踏み出す(ex)ことである。「経験する」(experior)という言葉は、正にこうした事態を指すためのものでなければならない。そして、ひとが、ノヴェルティの挑戦に応じる道を選ぶ時、ノヴェルティは、事件は、枠組みの外側に放置されたアペンディクスであることを止め、新しい纏まりの内部
■「自省録」 マルクス・アウレーリウス 自省録 (岩波文庫) 作者: マルクスアウレーリウス, Marcus Aurelius, 神谷美恵子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2007/02 メディア: 文庫 ローマ五賢帝、最後の皇帝にして、プラトンの哲人王を史上唯一体現したとも言われるマルクス・アウレリウス。誰に見せるためでもなく、戦争で指揮を執り続ける合間を縫って自分へ向けた言葉を綴り、没後に発見されたというこの本。彼の軌跡を想いながら読めば、どんなに完璧な哲学体系をも超えて、心の奥ふかくへ届く言葉になる。 P31 2-14 「たとえ君が三千年生きるとしても、いや三万年生きるとしても、記憶すべきはなにびとも現在生きている生涯以外の何ものをも失うことはないということ、またなんぴとも今失おうとしている生涯以外の何ものをも生きることはない、ということである。したがって、もっとも長い一生
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