彼女にとって2013年は、モーニング娘。のメンバーとしてデビュー15年、ソロ活動開始から10年という節目の年になる。近年は女優としての活躍が注目され、特に舞台作品に熱心に取り組んでいる。その節目の年が始まる前の締めくくりとなるのが、現在、シアターコクーンで上演中の『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』。ケラリーノ・サンドロヴィッチが描き出す壮大で不思議なクロニクル。それをかき回す18歳の少女を熱演中だ。演じることに夢中だという彼女に、芝居の醍醐味、そして素顔の〝なっち〟について聞いた。 ──初めてのケラリーノ・サンドロヴィッチ作品はいかがですか? とにかくすごいんですよ。ひと言で言えば「大人のおとぎ話」ということになるのかな。いつかもわからない時代の架空の町にいろんな人がいて、様々なことが起きて、最初は笑える場面もたくさんあるのだけれど、次第に悲劇につながっていく…。うまく言葉にはできませ