【働き】 清暑益気湯(セイショエッキトウ)という方剤です。夏の暑さで弱った胃腸を丈夫にし、体力の回復を助けます。暑さに弱い人で、倦怠感や食欲不振、また軟便や下痢をともなうときに適します。 【組成】 漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。清暑益気湯の構成生薬は、下記の9種類です。滋養強壮作用のある“人参”、水分循環をよくする“蒼朮”、清熱作用の“麦門冬”、健胃・消化作用のある“陳皮”や“黄柏”、さらに“黄耆”には栄養状態をよくし汗を調節する作用があるといわれます。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。 人参(ニンジン)蒼朮(ソウジュツ)麦門冬(バクモンドウ)陳皮(チンピ)黄耆(オウギ)黄柏(オウバク)当帰(トウキ)五味子(ゴミシ)甘草(カンゾウ)