【奥の部屋】 ロバート・エイクマン 今本渉 編訳 子供の頃、誕生祝いに買ってもらった人形の家には、外からは見ることができない部屋があった。月日が流れ、大人になった私は徒歩旅行の途中で道に迷い、あの人形の家そっくりの屋敷にたどりつくが……不穏な気配に満ちた 「奥の部屋」。婚約者の両親を田舎に訪ねた女性が、森の中の魔の領域に足を踏み入れる 「髪を束ねて」 ほか、謎めいた暗示と象徴、魂の奥処をゆさぶる戦慄によって、幽霊不在の時代における新しい恐怖を描く、モダン・ホラーの極北、エイクマン傑作集。増補文庫化。 ◇国書刊行会版に 「何と冷たい小さな君の手よ」、「スタア来臨」 (新訳) を追加収録。 ◆ちくま文庫 2016年1月刊 950円(税別) [amazon] [honto] ◆装丁=妹尾浩也 ◆装画=フェルナン・クノップフ 『私は私自身に扉を閉ざす』 【収録内容】 学友 髪を束ねて 待合室 何と