フランス人の映画監督 フランソワ・オゾン(代表作:「まぼろし」、「8人の女たち」、「ぼくを葬る」)の初期の作品は、ショートショートが多く、その中のひとつに “Scenes de lit / Scenes in a bed” (邦題は「ベッドタイム・ストーリーズ」)という作品がある。 調べてみると、2003年に発売された「フランソワ・オゾン DVD-BOX」に収録されているのだが、再販されていないようで、Amazonの中古品でも一番安くて36000円弱の値段がついている。これでは、おいそれと買えない。 私はこの映画について、数年前に個人ブログを読んで知ったのだが、ベッドの上で繰り広げられる7つのショートストーリーのうち、最初の「黒い穴」という話が気になって仕方がなかった。 その内容というのは── 男が娼婦に、「フェラチオしながら『ラ・マルセイエーズ』を歌うという特技があると聞いたんだが、やっ