食育は家庭科や総合的な学習の時間だけが受け持つものではありません。理科、社会科などどの教科でもアイディア次第で楽しく展開できます。教材開発のノウハウや子ども達の興味・関心を高めながら、望ましい食生活習慣を育てていく授業作りのヒントを、武庫川女子大学・藤本勇二先生主宰、食で授業をつくる会「食育実践研究会」がご紹介します。第九十三回目の単元は「食品添加物だけで清涼飲料水を作ろう」です。 清涼飲料水の授業はよくあります。その多くは、砂糖が大量に含まれていることや、食品添加物が多く入っていること等に目を向けさせることを目的とした実践 です。ここでは、家庭科の食品表示の内容と結びつけ、食品添加物だけで清涼飲料水を作ってみて、実際に飲んで食品添加物について考える授業を試みました。 少量の着色料で色が出ることや、たくさんの砂糖を入れるときの子どもたちの驚きの顔が印象的な、6年生家庭科の1時間の授業です。