さていよいよ「serial experiments lain」シリーズについての話に(やっと)入り掛かるのだが、1998年頃は既に「サイバー」という言葉も一般に敷衍しており、殊更に新奇な概念でもなくなっている。インターネット時代に既に入っているのだから当然だ。 アニメに於けるサイバー表現の嚆矢としては1995年の「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」があって、それは極めて高い壁となって4年後時点でも到底テレビシリーズなどで太刀打ち出来る筈がなかった。 私が初めて書いたアニメーション作品は同年の「バニパルウィット 突然!猫の国」(1995) だったのだが、私が書いたシナリオは30分尺のもので、それが分厚いコンテになったのを知って喫驚した(完成作は75分あった)。なので殆ど私はあまり関与したと言えない(原案も監督のものだったし)。「ゴールドライタン/標的マンナッカー」信者だっ
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