ブックマーク / number.bunshun.jp (20)

  • 米マイナーに、7億円の黒字球団!?日本の二軍と全く違う経営方法とは。(並木裕太)

    長いレギュラーシーズンの戦いを終え、メジャーリーグ(MLB)はポストシーズンの季節を迎えましたが、これより一足早い9月中旬にシーズンの全日程を終えたのがマイナーリーグです(MiLBと表記します)。 今回は、このMiLBの実態について、元選手の体験談を交えながら解説したいと思います。 まずは全体像の整理から。MLBの傘下リーグであるMiLBは、上から順に「3A(トリプルA)」「2A(ダブルA)」「アドバンスドA」「1A(シングルA、クラスA)」「ショートシーズンA」「ルーキー・アドバンスド」「ルーキー・リーグ」の7つの階級に分かれています。 さらにそれぞれが複数のリーグに分かれていて、全て足すと19リーグ(ただし3AのメキシカンリーグはMLBの傘下協定に入っていない)、総チーム数は243を数えます。 「3Aまで行くと“ちょっと稼ぎのいいサラリーマン”」 それではここで元選手の1人目、橋知周

    米マイナーに、7億円の黒字球団!?日本の二軍と全く違う経営方法とは。(並木裕太)
    ballgame-lover
    ballgame-lover 2014/10/06
    MiLB management
  • 大阪桐蔭、西武で育まれた積極性。森友哉が進む「打てる捕手」の道。(田口元義)

    堂々と打席に向かい、豪快に打球を飛ばす。その立ち振る舞いには、とても19歳とは思えない貫禄が漂っている。 森友哉はそのパフォーマンスで、瞬く間に西武ファンの心を鷲掴みにした。 プロデビューとなった7月30日のオリックス戦で、いきなり初打席に初安打をマークすると、8月14日のオリックス戦ではプロ初アーチを逆方向のレフトスタンドへ流し込み、技術の高さを印象付けた。 ここまでなら、過去にいくらでも前例がある。森が周囲の度肝を抜いたのは、むしろその後のパフォーマンスだった。 翌日の15日の日ハム戦ではライトへ強烈な一発を放ち、さらに翌日にはセンターバックスクリーンへ叩き込んだ。史上2人目となる高卒新人による初塁打からの3試合連続塁打。1年目からアーチを量産した清原和博や松井秀喜ですら辿りつけなかった領域に、森はわずか9試合で到達したのだ。 ここまで18試合に出場し、打率4割1分7厘、3塁打

    大阪桐蔭、西武で育まれた積極性。森友哉が進む「打てる捕手」の道。(田口元義)
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    ballgame-lover 2014/09/02
    Tomoya Mori
  • カーショーと上原、田澤の共通点。MLBが重視する「初球にストライク」。(生島淳)

    ドジャースのクレイトン・カーショーは、2011年に投手三冠、そしてサイ・ヤング賞を2度受賞したMLB最高の左腕だ。2009年以降、毎年30先発を続ける安定感も備える。 ひょっとしたら、このカードが今年のワールドシリーズの顔合わせになるかもしれない――。そんな期待がロサンゼルスで高まっている。 今季好調のドジャース対エンジェルスの「フリーウェイ・シリーズ」を現地で取材したが、連日超満員、州知事やセレブリティが顔を見せる華やかな対戦となった。試合の中身も充実で、両チームともポストシーズンに向けて視界は良好、といったところだ。 さらにロサンゼルスでは、まったく別のトピックで驚きがあった。現地に拠点を置く日人記者から、意外な選手の名前を耳にした。 “Arihara”である。 広陵高校(広島)時代は、3年生で甲子園に春夏連続出場。卒業後は早稲田大学に進み、今年春の六大学野球リーグ戦では5勝をマーク

    カーショーと上原、田澤の共通点。MLBが重視する「初球にストライク」。(生島淳)
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    ballgame-lover 2014/08/11
    1st pitch strikes
  • <ボストンで得た自信と信頼> 田澤純一 「パワーピッチで堂々と」(鷲田康)

    野球ファンが胸を躍らせて待ちわびる新シーズン。 勝負に燃える男たちは、フィールドに何を誓い、 いかなる覚悟で未知の激闘に挑むだろうか――。 日のプロ野球を経ずに海を渡り、世界一に輝いた。 “パイオニア”の挑戦はさらに続く。 Number850号より、田澤純一投手の特集を特別に全文公開いたします。 2004年のア・リーグ優勝決定シリーズの最中に、当時のボストン・レッドソックスのエース、ペドロ・マルティネス投手がこんな話をしたのを覚えている。 「もしボクが野球をやっていなかったら、今頃は故郷のドミニカの椰子の木の下で昼寝をしていると思うよ」 直前にマルティネスは「ヤンキースはボクの“父親”みたいなものだ」と発言してメディアとファンの総攻撃に遭っていた。その騒動の中での言葉である。 「野球があるから今のボクはある。そこでボクを高めてくれたのはヤンキースだった。子供が父を乗り越えなくちゃいけない

    <ボストンで得た自信と信頼> 田澤純一 「パワーピッチで堂々と」(鷲田康)
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    ballgame-lover 2014/05/12
    1st pitch strike, fastball
  • 2度のトレードを経て西武入りの32歳。ジャーニーマン・渡辺直人の“愛着”。(加藤弘士)

    渡辺直人は、古巣のファンからの声援に手を上げて応えた。彼の野球を巡る冒険は、まだまだ終わることなく続いていく。 渡辺直人のグラブは相当、使い込まれている。茶色が黒っぽく変色した、かなりの年季モノだ。プロ野球選手はもちろんのこと、今時、高校球児でもこんなボロボロのグラブは使わないだろう。学校の体育倉庫で山積みにされた、授業で使うソフトボール用のグラブ。限りなくあの色に近い。 「渡辺 2」の刺繍は、'07年の楽天入団時に入れたものだという。6年間ずっと、同じグラブを使い続けている。 「かなり、ボロボロになっちゃいましたよね。手入れはちゃんとしていますよ。やっぱり、愛着がありますから。自分、モノにもチームにも、愛着が湧きやすいんです」 最も愛着がある場所。それはプロ入り後の4年間、命懸けでプレーした仙台だった。 敵地にもかかわらず、仙台に鳴り響いたファンの歓声。 2013年7月12日、Kスタ宮城

    2度のトレードを経て西武入りの32歳。ジャーニーマン・渡辺直人の“愛着”。(加藤弘士)
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    ballgame-lover 2013/08/06
    Naoto Watanabe, a lovely journeyman
  • 金子侑司、浅村栄斗が好調の西武。有望株を輩出し続ける“伝統”の秘密。(氏原英明)

    スイッチヒッターとして、走攻守揃った選手として、評価されつつある金子。俳優の向井理と似ており、イケメンルーキーとしての人気も高い。 パ・リーグの首位を走る西武の勢いが止まらない。 4月23日のロッテ戦で、先発の牧田和久が三振ゼロながら今季初完封。13日の楽天戦の菊池雄星、21日の日ハム戦の十亀剣に続く、今季3度目となる先発完封劇は今の西武の勢いを象徴している。 打撃陣も負けてはいない。 打率部門でリーグ3位のヘルマンをはじめ、栗山巧、金子侑司、浅村栄斗と10傑のうち4人を西武勢が占めている(4月23日現在)。この4人は打点も多く、チーム総得点97のうち54点をたたき出している。チーム打率こそオリックスに次いで2位だが、得点、盗塁数はリーグ1位。セ・リーグの首位、巨人と比較しても塁打数以外はひけを取っていないのである。 昨季までのチームの顔だった中島裕之がアメリカへ渡り、主砲・中村剛也が

    金子侑司、浅村栄斗が好調の西武。有望株を輩出し続ける“伝統”の秘密。(氏原英明)
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    ballgame-lover 2013/04/24
    Lions' homegrown youngsters
  • 西武を演説で奮起させたC・カーター。熱パに轟く“文武両道”助っ人の咆哮。(加藤弘士)

    米国屈指の名門・スタンフォード大学を3年で卒業した超インテリ助っ人外国人、クリス・カーター。熱き闘志と並はずれた頭脳で好調レオ軍団を支える。 まるで大統領のような名演説だった――とは、言い過ぎだろうか。 8月23日、埼玉県営大宮公園野球場。西武・ソフトバンク戦のプレイボール前の出来事だった。西武は主将のリードオフマン・栗山巧が左尺骨骨折で離脱し、若鷹軍団には2連敗中と暗雲が垂れ込めていた。そんな中、シートノックを終えた三塁側ベンチで、首脳陣やナインを前に熱弁を振るう男がいた。 声の主は、新助っ人のクリス・カーター、その人だった。 「勝者と敗者の間には、1センチの差しかない。俺たちはチャンピオンを目指すチームだ。きょうはチャンピオンのように闘おう。チャンピオンは、あきらめない」 山田通訳によって訳されると、西武ナインの肉体が火照った。勇気がみなぎり、活気が出て来た。 主砲・中村剛也の先制2ラ

    西武を演説で奮起させたC・カーター。熱パに轟く“文武両道”助っ人の咆哮。(加藤弘士)
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    ballgame-lover 2012/08/30
    Chris Carter
  • 戦力を最大化するリーダーの資質は?NBAの名将も成果をあげた実践理論。(葛山智子)

    シャキール・オニールに指示を与えるレイカーズのヘッドコーチ、フィル・ジャクソン。ジャクソン在任中の1999年~2011年にレイカーズはNBAの歴代優勝回数2位を達成 し、黄金時代を築いた。 ロンドンオリンピックがいよいよ開幕した。世界の頂点を争う真夏の熱戦を楽しみにしている読者も多いことであろう。 日がオリンピックに参加してから100年となる今年のオリンピックには、293名の日選手が出場する予定で、筆者も活躍に期待している。 その期待とともに、今回は、スポーツでの勝利の裏にある「リーダーシップ」について考えてみたい。前回は日競泳のチーム編成についての考察を深めながら、強いチームの作り方、つまり「バランス」の意味するところについて書いた。では、チームを強くするのに必要なリーダーシップとは、どのようなものだろうか。 今回取り上げるのはNBA。卓越したオフェンス・ディフェンスセンス。air

    戦力を最大化するリーダーの資質は?NBAの名将も成果をあげた実践理論。(葛山智子)
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    ballgame-lover 2012/07/31
    leadership: positive reframing
  • 涌井無き西武を支える“新エース”、岸孝之の盤石の安定感を検証する。(田口元義)

    今年はキャンプから開幕投手を意識していると発言していた岸孝之。過去2年間の故障を考えても、岸が今季にかける思いが強いことが分かる。渡辺監督も涌井と競わせる予定だったはずなのだが……。 勝敗だけでは判断できない円熟味溢れる投球が、今季の岸孝之にはある。 6月11日のヤクルト戦。 3回まではカーブをはじめ変化球中心で相手打線を完璧に抑えていたが、4回に1点を奪われ2対1と点差を詰め寄られると、岸はストレート中心の投球に切り替えた。 「岸さんは強いボールを投げてくれていたので、真っ直ぐで打ち取ることができました」 この日、バッテリーを組んだ炭谷銀仁朗はそう語る。 力のあるストレートはヤクルト打線を沈黙させる。5回以降は大きなピンチを作ることなく、岸は8回を1失点に抑えチームに勝利をもたらした。 圧巻。そう受け取れる投球だった。 岸の内容に杉正投手コーチが、「ストライク先行だったし、見ていて安心

    涌井無き西武を支える“新エース”、岸孝之の盤石の安定感を検証する。(田口元義)
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    ballgame-lover 2012/06/13
    Takayuki Kishi
  • <最強投手進化論> ノーラン・ライアンが語る「1995年のノモと2012年のダルビッシュ」(エバン・グラント)

    【写真左】オールスターのセレモニーで晴れやかな笑顔を見せた野茂。左はマット・ウイリアムス、右はクレイグ・ビジオ 【写真右】ワシントン監督に祝福されるダルビッシュ 今季のオールスターでア・リーグの指揮をとるレンジャーズのロン・ワシントン監督(写真右)が、ダルビッシュ有投手を先発起用する考えを示唆しました。もし実現すれば1995年の球宴(写真左)に先発登板した野茂英雄氏以来となる快挙です――。 そこで、現在発売中のNumber804号「最強投手進化論。1995-2012」から、野茂英雄氏とダルビッシュ投手をつなげる特集記事を選び、特別にその全文をNumber Webで公開することにしました! 1995年7月11日。野茂英雄は渡米1年目にしてオールスター先発の栄誉を担った。テキサス・レンジャーズの拠地で行なわれたこの一戦の始球式を務めたのは、現役時代に最速101マイルの速球で三振の山を築き、3

    <最強投手進化論> ノーラン・ライアンが語る「1995年のノモと2012年のダルビッシュ」(エバン・グラント)
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    ballgame-lover 2012/05/28
    Ryan talks about the impact of Nomo and Darvish
  • 早大野球部の“バント伝来”107年目。高校野球で、その功罪を見きわめる。(小関順二)

    2010年夏の甲子園大会、優勝した興南の2番打者、慶田城開は随所にバントを決め、チャンスを広げる役割を果たした 2003年8月14日付け朝日新聞26面のコラム欄「アルプス席」に、「バント100年 奥深く」という見出しがあって目を引いた。この記事によると、日で最初にバントを作戦に取り入れたのは早稲田大学野球部(以下早大野球部)なのだという。早速、『早稲田大学野球部 百年史 上巻』(編纂者 飛田忠順/稲門倶楽部)を見て確認した(下記引用文は原文を尊重しつつ読みやすいように手を入れた)。 「渡米前もバントをブントと呼び、ときにこれを行うものがあったが、正式の方法を知らなかった。渡米軍の土産中、大なるものの一つである」とある。 補足しないと「渡米」の意味がわからない。1904(明治37)年の大学野球シーズン前、早大野球部長の安部磯雄は「全勝したらアメリカに連れて行ってあげる」と部員に約束した。大

    早大野球部の“バント伝来”107年目。高校野球で、その功罪を見きわめる。(小関順二)
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    ballgame-lover 2011/08/11
    sacrifice bunt
  • 甲子園にまでグローバリズムの波が。「頭脳的プレー」は「汚いプレー」?(中村計)

    8月6日の開会式。「がんばろう! 日」の横断幕を先頭に一斉行進する選手たち。高校野球の原点はフェアプレー精神と言われるが、球児たちには今後、“世界基準のフェアプレー精神”が求められていくのかもしれない 今大会は例年以上に、守備妨害、走塁妨害、ボーク等の違反行為に対するジャッジが厳しい印象がある。「疑わしきは、すべて罰する」という姿勢だ。 それを象徴していたのが大会2日目第3試合、花巻東と帝京の試合だ。1回戦屈指の好カードは激しい競り合いになった。 先行する帝京に花巻東が、1回裏(2点)、4回裏(3点)、6回裏(2点)と、3度までも同点に追いつくという展開。 それでも四たびリードを許し、花巻東は7-8と1点ビハインドで最終回を迎えた。 1死後、代打が左前打で出塁。すかさす代走を送り、その走者が次打者の初球に盗塁を決めた。 1死二塁――。 完全に花巻東の流れだった。が、ここで、主審が試合を静

    甲子園にまでグローバリズムの波が。「頭脳的プレー」は「汚いプレー」?(中村計)
  • 飛ぶ、飛ばないだけが論点ではない!ピッチャー視点から統一球を考察する。(鷲田康)

    8月4日現在、11勝(2敗)防御率1.38でセ・リーグ1位の内海。万年“エース候補”の座を返上なるか、後半戦の活躍にかかる期待は大きい 野球でシームというのは、ボールの縫い目のことを指す。 どうやらいま、投手に一番、求められているのは、このシームを自在にコントロールする能力のようである。 「統一球が導入されて飛ぶ、飛ばないとボールの反発力ばかりが話題になっているけど、投手から考えてもっと大事なのは、ボールの縫い目が高くなったことではないか」 こう指摘するのは、V9時代のエースで評論家の堀内恒夫元巨人監督だった。 確かに統一球の導入でボールが飛ぶ、飛ばないというのが、打者にとっては大きな問題となっている。 その飛ばないボールをいかに遠くに飛ばして、ヒットの確率を上げていくか。打者の視点からの統一球論は、ほぼ確立されてきた。 一方、投手の視点からも、このボールの反発力が統一球を語る一つの論点と

    飛ぶ、飛ばないだけが論点ではない!ピッチャー視点から統一球を考察する。(鷲田康)
    ballgame-lover
    ballgame-lover 2011/08/08
    "seam"
  • “ホームランバッター版のイチロー”中村剛也が56本塁打を実現する日。(中村計)

    大阪桐蔭高時代は1学年下にいた西岡剛より足が速いと言われ、走塁センスも打撃以上に優れていたという中村剛也。昨季は、頬骨骨折や右肘の遊離軟骨除去手術なども経験し、満足な形でのプレーができず、成績を残せなかった 中村剛也のすごさは、要は、ホームランバッター版の「イチロー」なのだと理解すればわかりやすいかもしれない。 大阪桐蔭時代の監督で、中田翔の恩師でもある西谷浩一は、中村をこう評する。 「中村は高校時代に80以上、ホームランを打っていますけど、僕の中では、パワーヒッターというよりはテクニシャンなんです。あんなに柔らかいバッター、見たことがないですもん。だから『一発屋さん』みたいに見られるの、僕はすごく嫌なんです。高校時代は三振なんて、ほとんどしたことなかったですから。それが今は、あんな空振りするんや……って。中田が40打って、200三振というのならわかる。でも中村は、選球眼もいいし、もと

    “ホームランバッター版のイチロー”中村剛也が56本塁打を実現する日。(中村計)
  • 新渡戸稲造が訴えた「野球害悪論」。現代の野球と、敵を欺くプレーの是非。(小関順二)

    1911(明治44)年8月29日、東京朝日新聞は「野球とその害毒」という一大キャンペーンを展開した。その幕開けに登場したのが五千円札でもおなじみの教育者、当時一高(東京大学教養学部の前身)の校長だった新渡戸稲造だった。 新渡戸一高校長談 ・野球は賤技なり剛勇の気無し ・日選手は運動の作法に暗し ・場の米国すでに弊害を嘆ず ・父兄の野球を厭(いと)える実例 巾着切の遊戯 私も日の野球史以前には自分で球を縫ったり打棒(バット)を作ったりして野球をやったこともあった。野球といふ遊戯は悪くいえば対手を常にペテンに掛けよう、計略に陥れよう、塁(ベース)を盗もうなどと眼を四方八面に配り神経を鋭くしてやる遊びである。ゆえに米人には適するが英人やドイツ人には決して出来ない。(後略) 「野球とその害毒」は一般に「野球害毒論」と呼ばれ、この日より22回にわたって連載される。悪意に満ちたキャンペーンは安部

    新渡戸稲造が訴えた「野球害悪論」。現代の野球と、敵を欺くプレーの是非。(小関順二)
  • 不振の巨人には常識の打破が必要!?“守護神”澤村が化学反応を起こす。(鷲田康)

    7月3日の中日戦では自己ワーストの5失点KOをくらい6敗目を喫した澤村拓一。崩れてきたフォームを直すための試行錯誤が続く…… クローザーは過酷な職業である。 「8回成功しても大事な試合で2回失敗すれば、失格という烙印を押される。でも、10回登板して10回成功するクローザーなんて見たことがない。ただ、一人、それに近い存在がいるとしたら、それはニューヨーク・ヤンキースのマリアノ・リベラだけですよ」 自らもクローザー経験のある解説者の武田一浩さんは、こう抑えの難しさを語っている。 確かにリベラはリーグ最多の53セーブを挙げた2004年には、57セーブ機会に登板して、失敗はわずかに4回しかなかった。成功率にすると93%。'08年には40セーブ機会の登板で失敗はわずかに1回。成功率は何と98%という驚異的な数字も残している。 ただ、そんなリベラでも今季の成功率(7月5日、日時間同6日現在)は84%

    不振の巨人には常識の打破が必要!?“守護神”澤村が化学反応を起こす。(鷲田康)
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    ballgame-lover 2011/07/10
    closer
  • マウンドの国際化で常識が覆される!?“日本式投法”に未来はあるか――。(鷲田康)

    中央大学時代には最速157kmをマークしたこともある澤村。高校以来、鍛え上げてきた強靭な下半身が剛速球を支えているが…… 巨人の澤村拓一投手は逆球が多い。 逆球とはご存知のようにインコースを狙ったボールがアウトコースを突いたり、捕手が構えたところと逆にボールがいってしまうことをいう。もちろん投手にとっては危険な球となる。ただ、ボールに勢いがあったり、極端に逆に散ってくれれば、結果的には抑えてしまうことも多いので、何となく見逃されがちな悪癖でもあるわけだ。 澤村は交流戦終了時までで3勝と勝ち星にこそ恵まれていないが、防御率は2.12、WHIPは1.17とルーキーながら一流の数字を残している。ただ、そうした数字に見過ごされがちだが、どうにも気になるのが、10球投げたら、ときには3、4球もある逆球の多さだった。 「あの投げ方だとどうしても逆球は多くなるんですよ」 あるOB評論家の指摘だ。 斎藤も

    マウンドの国際化で常識が覆される!?“日本式投法”に未来はあるか――。(鷲田康)
  • 左打者有利の時代は終わったのか!?好調チームの陰に右の好打者アリ。(氏原英明)

    右打者としてシーズン歴代最高打率記録.378を持つ、まさに球界を代表する右打者・内川聖一。2008年から昨季までの対左投手の平均打率は.356と非常に高く、2008年には実に.439という高打率であった やはり、数年前耳にしたスカウトの嘆きは偽りではなかった。 スカウト活動に日々いそしむ彼らは、口々にこう話していたものだ。 「右打者がいない。特に大砲を中心に右打ちの野手がいない。球団からも、要望されているが、実際いないんだよ――」 交流戦も終盤に差し掛かり、40試合ほどを消化した今シーズン。数年前のスカウトの言葉通り、右打者の活躍いかんがチームの浮沈を左右している。 順位が如実に反映する……チームの浮沈を握る右打者の存在。 パ・リーグの首位を行くソフトバンクは新加入の内川聖一が.354の打率でチームをけん引し、彼が故障離脱した際には和製大砲の松田宣浩がその穴を埋めた。小久保裕紀、多村仁志も

    左打者有利の時代は終わったのか!?好調チームの陰に右の好打者アリ。(氏原英明)
  • 左打者が多すぎる。~勝利至上主義の弊害~(小関順二)

    6月14日に幕を下ろした大学選手権を見て感じたのは、左打者(スイッチヒッター含む)の多さである。出場した26校の初戦のスターティングメンバー(以下スタメン)に名をつらねた左打者は総勢120人。これは51.3%、つまり1校9人のスタメンの内、4.6人が左打者という計算になる。 友人にこれを言うと、「左打者はもっと多いと思った」と首を傾げた。僕も同じ意見なのだが、左打者が多くならないのは、大阪教育大(2人)、高岡法科大(3人)、道都大(3人)、石巻専修大(3人)などの発展途上校が平均値を下げているためで、積極的に選手を集めている強豪校に限定すれば、左打者はもっと増える。8強に進出した東海大海洋学部(7人)、関西国際大(7人)、日文理大(6人)、法政大(4人)、近畿大(5人)、富士大(6人)、創価大(6人)、東洋大(6人)のスタメン72人中、左打者は47人を数える。左打者が占める割合は65.3

    左打者が多すぎる。~勝利至上主義の弊害~(小関順二)
  • <乱高下スタートの真相> 松坂大輔 「揺れ動く心」(石田雄太)

    開幕直後、無残な2連続KOをらいながら、 続く2試合では、別人のような好投を演じる。 ところが次の一戦は、イチローに痛打を浴びて突然の降板――。 ジェットコースターの如き序盤戦の中で、人が味わっていた思いとは? えっ!? キョトンとした彼の顔が、当に知らなかったのだということを窺わせた。 「えっ、次、イチローさんですか……えっ、次? ホントですか」 松坂大輔がイチローと今シーズン、初めて対峙することになる、その6日前――エンゼルスを1安打に抑え込んだ、4月23日の試合後のことだ。松坂は次の登板がマリナーズ戦になることを知らなかった。 「そっか、次はイチローさんなのか……」 マリナーズとは言わずに、イチローさんと言うあたりが、いかにも松坂らしい。開幕当初は、順番通りにいけば松坂は4月のマリナーズ3連戦には登板しないはずだった。ところが、4月13日のレイズ戦が雨で中止となったことでローテ

    <乱高下スタートの真相> 松坂大輔 「揺れ動く心」(石田雄太)
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