水面のゆらめき。ネオンの明滅。カメラに射す光輪。影が徐々にあらわれ、風景に色がついて塗り替わるようにシーンからシーンへとクロス。静止画を基調にしていますがカメラワークやレイヤーによる演出で映像はたえず動きます。リゾート地を思わせる舞台と、そこにいるネイティブや個性的な人物たちは情景と同等にフラットな存在で、主体性と現実味に乏しく浮遊(富裕?)感が漂います。喪失の先にある、今はまだここにない色づいた世界を思います。永井博のイラストレーション。映像制作は依田伸隆です。 曲について 作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一。編曲は多羅尾伴内で、大瀧詠一の変名です。1981年の大滝詠一のアルバム『A LONG VACATION』に収録され、シングルも同時発売。 このアルバムの発売予定日は、もともと大滝詠一の誕生日に合わせて1980年7月28日だったそうです。それが1981年3月21日になった理由は、ひとつには